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中山 浩成; 永井 晴康
JAEA-Data/Code 2015-026, 37 Pages, 2016/03
数km四方の局所域スケールにおいて詳細に大気拡散計算を行える数値シミュレーションモデル、局所域高分解能大気拡散モデルを開発した。このモデルは、非定常挙動予測に優れたLarge-Eddy Simulation乱流モデルに基づき設計されている。基本方程式は、連続の式、流体運動方程式、空気中濃度の輸送方程式により構成されている。建造物や局所地形は数m程度の高分解能計算格子で精緻に解像され、それらの乱流効果は境界埋め込み法によって表現されている。大気乱流場の再現にあたっては、主解析領域の上流側に乱流駆動領域を設け、リサイクリング手法によって境界層乱流を作り出している。この乱流変動風を主解析領域に時々刻々与えることで、計算対象領域における大気乱流および拡散挙動を詳細に評価できるようになっている。
中山 浩成; 竹見 哲也*; 永井 晴康
no journal, ,
大気・陸域・海洋での放射性物質の移行挙動を包括的に予測できるSPEEDI-MPにおいて、Large-Eddy Simulation(LES)モデルを用いた局所域大気拡散予測システムの開発とその導入を目指している。今回は、領域気象モデルとLESモデルとの結合により、2011年3月11日に東日本大震災により引き起こされた福島第一原子力発電所の事故時における気象場を対象に単位放出されたプルームの局所域大気拡散シミュレーションを行う。本発表では、一定値の風速・温位データをLESモデルの流入境界条件に与えた一定気象条件下と、気象モデルにより得られた風速・温位データなどを流入境界に与え気象状況の変化を考慮した条件下で局所域大気拡散計算を行い、それぞれの条件下で得られたプルーム拡散挙動パターンを比較することで、結合計算手法の有効性について議論する。
中山 浩成; 竹見 哲也*
no journal, ,
数値流体工学・境界層気象・大気拡散などの研究分野においてLarge-Eddy Simulation (LES)を用いる際、最も難しい問題の一つが流入境界条件の取り扱い方である。大気は、地表面との摩擦や熱的影響により常に乱流状態にあり、風速も常に変化する。そのため、LESでは、その変動性状に応じて時間変化する風速値を流入境界に与える必要がある。本研究は、リサイクリング手法の改良により短い吹送距離で温度成層境界層乱流の生成を可能にした計算手法を提案し、既往の風洞実験結果と比較することにより、その有効性を検証することを目的とする。