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渡辺 正
NCCニュース, 0(18), p.29 - 34, 1994/00
本稿は財団法人原子力データセンターが発行する「NCCニュース」No.18に寄稿するものである。本稿では原子炉の安全解析における二相流解析技術の重要性を述べ、旧原子炉安全解析研究室において開発した二相流特性解析コードMINCSの特徴について解説した。さらにMINCSコードの応用例として、水平層状流解析に現れる非線形波動の安定化/不安定化の問題、及び付加質量効果による高周波圧力場中の気泡の移動の問題を紹介した。
渡辺 正; 平野 雅司; 秋元 正幸
Journal of Nuclear Science and Technology, 30(10), p.1078 - 1083, 1993/10
被引用回数:1 パーセンタイル:18.61(Nuclear Science & Technology)本サマリーレポートは、一次元二相流特性解析コードMINCSの開発について記述したものである。MINCSは、二相流の物理現象ばかりでなく二相流解析にみられる数値的な現象をも解析するための計算ツールとして、原研において開発された。MINCSでは二流体非平衡(2V2T)モデルから均質平衡流(1V1T)モデルまでの9種類の二相流モデルを同一の数値解法のもとで扱うことができ、解法は安定性のため陰的有限差分法に基づいている。コードの構造はモジュラー化されており、構成式や相関式の導入・評価が容易である。流動様式を固定し、また、蒸気表を選択することができるため、ベンチマーク問題等への対応も容易である。
渡辺 正; 平野 雅司; 秋元 正幸; 田辺 文也; 鴻坂 厚夫
JAERI 1326, 232 Pages, 1992/03
一次元流路に於ける二相流現象を解析する為の数値計算の道具として、二相流特性解析コード:MINCSを開発した。MINCSは、9種類の二相流モデル-基本的な二流体非平衡モデルから単純な均質平衡流モデルまで-を同一の数値解法の基で取扱うことができる。数値解法は、数値的安定性の為、陰的有限差分法に基づいている。コードの構造は高度にモジュラー化されており、新しい構成式及び相関式の組み込み、評価を容易に行うことができる。また、流動状態にかかわらず流動様式を固定することが可能であり、状態方程式(蒸気表)も選択することができる。この為、物理的、或いは、数値的なベンチマーク問題への対応も容易である。
渡辺 正; 久木田 豊
Nucl. Eng. Des., 135, p.327 - 340, 1992/00
被引用回数:13 パーセンタイル:74.24(Nuclear Science & Technology)摂動に対する二流体モデルの安定性に及ぼす付加質量項の効果について調べた。運動方程式中の付加質量項として座標変換に対して不変(オブジェクティブ)な形式となるもの二種、及び時間微分項のみの単純化形式について検討した。Drewらの導出したオブジェクティブ形は微分方程式を双曲型に変えるが、相間の相互作用項としてより一般形であるDrew-Laheyのオブジェクティブ形では、方程式は双曲型にならず、単純形では流速に依存して双曲型になることが解った。また、有限差分法による数値解の安定性が微分方程式の双曲性ではなく、離散化した差分方程式のスペクトル半径によって決定され、Drew-Lahey形は数値解の安定性にも寄与しないことが、線型安定性解析及びMINCSコードによる数値計算によって示された。
渡辺 正
JAERI-M 90-125, 103 Pages, 1990/08
MINCSコード用作図システムについて記述する。過渡二相流解析コードMINCSは、一次元流路における様々な二相流現象を解析する為の数値解析計算の道具を提供する為に開発された。作図機能としては二種類の作図システム、すなわちSPLPLOTシステムとSDPLOTシステムを使用することができる。SPLPLOTシステムは変数の時間変化を作図する為に用いられ、一方SDPLOTシステムは空間分布の作図に用いられている。SPLPLOTシステムは過渡解析コードの計算結果や実験結果を作図する為の汎用プログラムSPLPACKシステムを基にしており、SDPLOTは同じく汎用プログラムの一つであるGPLPに基づいている。SPLPLOT及びSDPLOTシステムではSPL形式と呼ばれる標準データ形式がデータの読み込みに使用される。MINCSの出力形式はMINTOSPLシステムと呼ばれる変換システムによってSPL形式に変換される。
渡辺 正; 平野 雅司; 田辺 文也*
JAERI-M 89-101, 20 Pages, 1989/08
過渡二相流解析の安定性に及ぼす付加質量項の効果を検討した。付加質量項として座標交換に対して不変となる形式のものを採用した。付加質量係数は、微小で高周波の変動に対する基礎方程式の安定性の条件から決定した。項中のパラメータは、二相流中の音速の理論値と実験値が一致するように決定した。数値計算例として、一次元の気液置換問題をMINCSコードを用いて解析した。数値解法に対する安定性解析も行った。その結果、付加質量係数が微分方程式の安定条件を満足している限り、安定な数値解が得られることが明らかとなった。
平野 雅司
二相流数値解析法の基礎と応用, p.202 - 218, 1989/00
日本原子学会が主催した講習会用のテキストを見直し、本として出版する。完全陰解法の概要、一般的な解法について解説した後、原研で開発したMINCSコードの数値解法を紹介する。さらに、応用例として、MINCSコードを用いて、水平管内層状二相流における数値振動について検討した結果を示す。
秋元 正幸; 平野 雅司; 新谷 文将; 原見 太幹
JAERI-M 84-202, 97 Pages, 1984/11
軽水炉の安全解析や設計では過渡ニ相流の解析が極めて重要である。最近の関連する多くの実験や解析手法の進展と相まって過渡ニ相流の理解が深まっているが、複雑なモデル過程、相間の交換項などの構成式の精度が問題である。本報では軽水炉の過渡熱水力解析コードMINCSの開発方針と計画を報告し、併せて均質平衡流(1V1T)モデルからニ流体非平衡(2VI2T)モデルまでの各種ニ相流モデルの構成式を調べる計算コードMINCS-PIPEの開発を行ったので、この内容を報告する。