Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
林 博和; 湊 和生
Journal of Physics and Chemistry of Solids, 66(2-4), p.422 - 426, 2005/02
被引用回数:32 パーセンタイル:74.82(Chemistry, Multidisciplinary)塩化リチウム-塩化カリウム溶融共晶塩中での酸化ランタニド(LnO
)の安定性を調べた。ランタン,ネオジム,ガドリニウムの酸化物を塩化リチウム-塩化カリウム溶融共晶塩中において723Kで1日加熱保持し、生成物をX線回折によって同定した。ランタン系ではすべて、ネオジム系では一部が酸化塩化物(LnOCl)となった。一方、ガドリニウム系では酸化塩化物はほとんど見られなかった。Ln
O
+2Cl
=2LnOCl+O
という反応の平衡は固体化合物(Ln
O
とLnOCl)と酸化物イオン(O
)の生成自由エネルギーに依存する。得られた各種ランタニド系での化学平衡実験結果から塩化リチウム-塩化カリウム溶融共晶塩中の酸化物イオン(O
)の生成自由エネルギー(化学ポテンシャル)を導出した。
天野 光; Porntepkasemsan, B.; 安藤 麻里子; 櫛田 浩平
KURRI-KR-53, p.6 - 9, 2000/09
原研環境科学研究部陸域環境研究グループでは、安定同位体を地球温暖化ガスや環境負荷物質の環境挙動解析のために用いるため、種々の前処理装置を含めた軽元素安定同位体比測定装置を整備した。本報告では、それらの概要について述べるとともに、そのうちの大気中のCH,CO
,N
Oの炭素、窒素等の安定同位体比につき、水田や森林、道路の交差点近くで約半年間測定した結果を報告する。水田では、一連の流れ(水耕、植え付け、生育、刈り取り)に沿って、大気中CH
のCの同位体比が系統的に変化する興味深い結果が得られた。これは水田大気中CH
の源の違いや、土壌中における有機物分解、土壌中CH
生成菌のCH
生成時における同位体効果、稲の生理作用における同位体効果等によって、大気中CH
のCの同位体比が変化するものである。
赤木 浩; 横山 淳; 藤村 陽*; 高柳 敏幸
Chemical Physics Letters, 324(5-6), p.423 - 429, 2000/07
被引用回数:14 パーセンタイル:41.36(Chemistry, Physical)O(D)+N
O反応のポテンシャルエネルギー曲面を、高レベルの分子軌道計算により、理論的に算出した。N
O分子のN原子端に、さまざまな角度方向からO(
D)原子の近づくことができる。大きなポテンシャルの井戸が存在することがわかった。一方で、その接近する角度の違いで、反応経路上のエネルギー障壁の高さが変化することも判明した。これらの結果により、過去に報告されている実験結果を説明することが可能である。
岡嶋 成晃
日本原子力学会第31回炉物理夏期セミナーテキスト, p.68 - 83, 1999/00
Naに代わる冷却材として有望視されている液体金属の鉛又はガスを用いた高速炉の概要を示した。鉛冷却高速炉では、LFRを中心にプラント及び核特性等について解説した。一方、ガス冷却高速炉では、GBRAが設計したHe冷却高速炉について、プラント及び核特性等を説明した。
渡辺 宏; 飯塚 廣*; 武久 正昭
International Journal of Radiation Biology, 43(1), p.85 - 90, 1983/00
被引用回数:7 パーセンタイル:77.81(Biology)種々の細菌栄養細胞に対するNOの効果を説明できる反応機構はまだ解明されていない。我々は種々の栄養細胞に対するN
Oの作用の違いが細胞内カタラーゼに起因するとの考えの基に、N
O増感作用におけるカタラーゼの役割を明らかにするため、種々の細菌に対するN
Oの効果とカタラーゼ活性との関係について検討した。1
M/min以上の活性を示す細菌では、N
Oによる増感率と活性の間に一定の相関が認められ、活性の○いもの程N
Oによって増感されやすいことが明らかになった。この相関関係によって、今まで不明であった生育時期による増感率の違いや、細菌の種類による増感率の違いはすべてカタラーゼ活性との関係で説明できる。またOHラジカル、H
O
およびカタラーゼが関与する反応として、N
Oによる増感作用は次のような反応機構によって起ることを提起した。(1)RH+OH
R・+H
O (2)H
O
(カタラーゼ)O
+H
O (3)R・+O
RO
・
渡辺 宏; 飯塚 廣*; 武久 正昭
Radiat.Res., 89, p.325 - 333, 1982/00
被引用回数:18 パーセンタイル:69.64(Biology)殺菌線量低減化の研究の過程で、NOがP.radiora 0-1の放射線感受性を著しく増大し、その増感作用がOHラジカルとH
O
の協同作用によることをすでに報告した。今回は増感作用の性質を明らかにするため、増感に影響を及ぼす要因について検討した。N
Oによる増感は6
10
cells/ml以上の細胞濃度で抑制された。希薄懸濁液中(10
cells/ml)では1~12krad/minの範囲で、線量率効果は認められないが、10
cells/ml濃度のものを0
Cで照射した場合には5krad/min以下で、線量率の低下につれて増感は抑制された。また20
Cで照射した場合には、さらに変い線量率でも増感は抑えられた。このようにN
Oによる増感作用は、細胞濃度、線量率、照射温度などによって影響される。これらの要因と細胞内カタラーゼとの相関を調べた結果、N
Oの増感を左右するこれらの要因が、カタラーゼ活性に依存することを明らかにした。
渡辺 宏; 飯塚 廣*; 武久 正昭
Radiat.Res., 88(3), p.577 - 586, 1981/00
被引用回数:27 パーセンタイル:77.65(Biology)放射線抵抗性菌を低線量で殺菌することを目的とした殺菌線量低減化技術の開発の過程で、放射線抵抗性菌であるPs,radiora O-1がNOによって著しく増感されることを見出した。種々のアルコールやシステイン,蟻酸などを用いて、増感に関与するラジカルについて調べた結果、H原子は関与しないが、OHラジカルは増感に関係すること、またカタラーゼやパーオキシダーゼがN
Oの増感を抑制することから、H
O
も増感に関係していることが明らかとなった。H
O
だけでは死滅効果がなく、またどちらか一方が捕捉されても増感が抑えられることから、N
Oによる増感作用はOHラジカルとH
O
の協同作用によって起ると結論した。このような栄養細胞に対するN
Oの新しい増感機構はまだ報告されていないため、従来の増感機構と対比して考察した。
渡辺 宏; 飯塚 廣*; 武久 正昭
食品照射, 16(1), p.33 - 36, 1981/00
細菌栄養細胞に対するNOの放射線増感作用はOHラジカルとH
O
の協同作用によって起る。この増感作用に対する細胞内タラーゼの役割を明らかにするため、8株の細菌に対するN
Oの効果とカタラーゼ活性を測定した。その結果、活性の高い細菌ほどN
Oによって増感されやすく、活性の低い細菌では増感が認められなかった。以上の結果から次のような増感機構を提起した。RH+OH
R・+H
O、H
O
カタラーゼ
H
O+O
、R・+O
RO
・、即ちターゲット分子にOHラジカルが反応して有機ラジカル(R・)を作り、カタラーゼによってH
O
から作られたO
がこのR・と反応することによって、ラジカルで生じた障害が固定され、その結果死滅が起るというものである。
渡辺 宏; 飯塚 広*; 武久 正昭
食品照射, 15(1), p.6 - 10, 1980/00
殺菌線量低減化技術を開発するため、種々の条件下での殺菌効果を検討した結果、NOがPs.radiora0-1の感受性を著しく増大させることを見出し、すでに報告した。今回は増感作用の性質を明らかにするため増感に影響を及ぼす種々の原因について検討した。線量率については、10
cells/mlの希薄懸濁液中では1~12krad/minの範囲で影響はみられないが、10
cells/mlでは5krad/min以下で線量率効果が認められ、線量率が低くなるにつれて増感は抑えられた。0
Cでの照射に比べて20
Cで照射した場合には、さらに高い線量率でも増減が抑制された。細胞内カタラーゼとの相関をしらべた結果、この線量率効果はH
O
生成速度とカタラーゼによるH
O
分解速度との関係で説明されると考えられる。線量率以外に照射温度も増減に影響するが、生育時期や照射後の培養条件等は影響を与えなかった。前報と本実験からN
Oの増感作用は細胞濃度、線量率、照射温度によって変化し、それらはカタラーゼに起因すると考えられる。
渡辺 宏; 飯塚 廣*; 武久 正昭
Z.Allg.Mikrobiol., 20(8), p.535 - 537, 1980/00
放射線抵抗性菌をより低線量で殺菌することを目的とした殺菌線量低減化技術の開発の過程で、放射線抵抗性菌であるPs.radioraがNOによって著しく増感されることを見出した。このN
Oによる増感作用はPs.radioraに限らず、抵抗性菌であるM.radioduransやM.lysodeikticus,B.pumilusなどでも観察されることから、細菌一般にみられる現象と考えられる。種々のラジカルスカベンジャーを用いて、増感作用に関与する活性種について調べた結果、N
Oの増感作用はOHラジカルとH
O
によって起り、どちらか一方が捕捉されても増感は抑制されることから、両者の協同作用によって増感が起るものと考えられる。栄養細胞に対するこの新しい増感機構を従来の増感機構と対比して考察した。
古川 清; Shoji Shida*
Journal of Nuclear Science and Technology, 3(1), p.41 - 42, 1966/00
被引用回数:3抄録なし