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竹内 清*; 笹本 宣雄
Nuclear Technology, 62, p.207 - 221, 1983/00
被引用回数:2 パーセンタイル:35.11(Nuclear Science & Technology)加圧水型軽水炉の計算モデル化が圧力容器のベルトラインにおける中性子場の計算結果に及ぼす影響を調べるため、1000MWeクラスPWRについて3つの座標、すなわち(R,),(R,Z)および(X,Y,Z)と(R,)の結合座標形状に対してモデル化を行い、中性子輸送計算を実施した。PALLAS-XYZによる3次元計算は他の2次元計算の標準として用いた。標準計算との比較から、(R,)計算に用いる線源規格化は実効炉心長を用いて行えばよいことが分った。さらに2種類の(R,Z)モデルを用いて圧力容器での計算値の下限を調べた。(R,)計算で軸方向への漏洩を無視した影響も調べ、圧力容器外表面まではその影響はほとんど無いことがわかった。圧力容器内面での方位角方向のピーキングはおよそ2.7である。PALLASの計算精度はPCA8/7体系での実験、およびアーカンサスPWR原発の実験結果との比較により30%以内であることを確めた。
笹本 宣雄
JAERI-M 82-167, 154 Pages, 1982/11
3次元(x,y,z)幾何形状に対する中性子輸送方程式の直接積分法にもとづく数値解法の研究を行った。本手法を実用的な3次元遮蔽問題に適用することを目的に、粗い空間及びエネルギーメッシュを用いても実質的に計算精度を損なうことなく解が得られる新しい計算手法を開発した。さらに直接積分法の理論的誤差評価を試み、誤差改善の方向を明らかにした。本解法にもとづいて、3次元(x,y,z)形状中性子輸送計算コードPALLAS-XYZを開発した。本手法の妥当性の検証のため、PALLAS-XYZコードを用いてPCAベンチマーク実験及び非軸対称中性子ストリーミング実験の解析を行い、実験値、Sn計算、モンテカルロ計算との比較を行った。さらに本コードを1000MWe級PWRの圧力容器での中性子場の評価に適用した。その結果、本計算手法が実用的な遮蔽計算に十分適用可能であることが示された。