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稲葉 良知; 大橋 弘史; 西原 哲夫; 佐藤 博之; 稲垣 嘉之; 武田 哲明; 林 光二; 高田 昌二
Nuclear Engineering and Design, 235(1), p.111 - 121, 2005/01
被引用回数:8 パーセンタイル:48.93(Nuclear Science & Technology)HTTR水素製造システムのモックアップモデルである実規模単一反応管試験装置を用いて、定常運転状態からプロセスガス供給量をステップ状に変化させ、水蒸気改質器における化学反応量に変動を与え、過渡時の制御特性を調べる試験を行った。その結果、原子炉へ影響を及ぼすことなく、水素製造システムを安定に制御できることを確認した。また、得られた試験結果と熱物質収支解析コードによる解析結果とを比較したところ、よく一致した。
文沢 元雄; 滝塚 貴和; 鈴木 邦彦
JAERI-M 84-234, 42 Pages, 1985/01
本報告は、多目的高温ガス実験炉の設計におけるシール性能データの取得に関連して、シール性能試験装置で使用しているEG-NPL黒鉛材の透過率を測定し、理論的考察を行ったものである。使用した気体の圧力範囲は0.2~4MPa、差圧範囲は0.2~50KPaである。測定の結果、以下の事項が明らかになった。(1)分子量の小さい気体ほど透過率は高い。ヘリウムガス、窒素ガス、空気及びアルゴンガスにおける平均透過率はそれぞれ、9.68、8.89、8.80及び8.51(10m
)である。(2)透過率は圧力や差圧が増加すると減少する。(3)透過流れは分子流れや慣性項の影響を受けるので、これらの影響を考慮して透過率を評価すれば、無次元標準偏差は0.0145~0.0295の範囲にあり、これらの影響を考慮しない場合の約30%に減少する。
文沢 元雄; 鈴木 邦彦; 宮本 喜晟
JAERI-M 83-078, 34 Pages, 1983/06
本報告は、多目的高温ガス実験炉の炉心をバイパスする漏れ流れを防止する目的で設置した黒鉛ブロック間シール部における流動特性を検討したものである。1段及び多段シール構造におけるシール性能の特徴が明らかになった。結果は以下の通りである。(1)実験炉設計に適用する多段シール性能表示式は漏れ流れ損失係数K/Aを用いて次式で表わされる。K/A
=F(
p,n)=G(Re,n)ここで、
pはシール部の差圧、nはシール要素の段数、Reはレイノルズ数である。(2)シール要素部ギャップdsは
pとnの関数として表わされる。
pの増加及びnの減少に伴いdsは減少する。(3)1段シール構造において、dsがブロック面間ギャップの10%以下では、シール要素部の流動抵抗が支配的であり、全抵抗の96%以上を占める。