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論文

Radiocarbon in the water column of the Southwestern North Pacific Ocean; 24 years after GEOSECS

Povinec, P. P.*; 荒巻 能史*; Burr, G. S.*; Jull, A. J. T.*; Liong Wee Kwong, L.*; 外川 織彦

Radiocarbon, 46(2), p.583 - 594, 2004/09

 被引用回数:19 パーセンタイル:34.74(Geochemistry & Geophysics)

IAEA-MELで実施されたWOMARSプロジェクトの一環として、IAEA'97太平洋調査において、北西太平洋の10地点において海水試料が採取された。このうち数地点は、1973年に実施されたGEOSECS観測点と同じであったので、24年間(1973-1997年)における放射性炭素濃度の比較を行った。その結果、放射性炭素濃度は表層水では減少し、逆に中層水では増加していることがわかった。一方、深層水では濃度に変化がなく、1997年当時、核実験起源の放射性炭素(bomb-$$^{14}$$C)が深層水中に混入していなかった。中層水における放射性炭素の増加分は、中層でのbomb-$$^{14}$$Cの増加に起因すると説明することができる。これらの結果は、1973年当時、北太平洋表層水に過剰に存在したbomb-$$^{14}$$Cが、黒潮のような表層海流によって高緯度域へ移流された後、高緯度域において北太平洋中層水に取り込まれて南下し、当該海域の中層へ蓄積されていることを示唆している。

論文

The Okhotsk-Pacific seawater exchange in the viewpoint of vertical profiles of radiocarbon around the Bussol' Strait

荒巻 能史; 渡邉 修一*; 久慈 智幸*; 若土 正暁*

Geophysical Research Letters, 28(20), p.3971 - 3974, 2001/10

 被引用回数:15 パーセンタイル:37.19(Geosciences, Multidisciplinary)

ブッソル海峡周辺の放射性炭素の鉛直分布がはじめて明らかになった。ブッソル海峡の水深0-400mで放射性炭素濃度がほぼ一定であることから、当該海域では等密度混合を越えるような大きな潮汐混合が起こっていることが明らかとなった。放射性炭素濃度と海水の密度の分布からオホーツク海中層水がオホーツク海-太平洋間の海水交換に大きな役割を持つこと、深層水はブッソル海峡を通過して両海域でよく混合していることがわかった。さらに各観測点における核実験由来の放射性炭素存在量の見積もりから、オホーツク海-太平洋間の海水交換量が本質的には小さいかもしれないことが示唆された。

口頭

JAEA's modeling studies on radionuclides transport in the terrestrial environment

太田 雅和; 寺田 宏明; 小嵐 淳; 永井 晴康

no journal, , 

本発表では、原子力機構(JAEA)における陸面モデルの開発と、原子力施設(六ヶ所再処理施設など)周辺環境へのモデルの適用事例を報告する。特に、被ばく評価上あるいは陸域の汚染の観点から重要となる、$$^{14}$$Cと$$^{129}$$Iに着目する。JAEAでは、これまでに大気-植生-土壌系内の水およびCO$$_{2}$$の動きや交換を予測する陸面モデル(SOLVEG-II)を開発してきた。発表者らは、$$^{14}$$Cと$$^{129}$$Iの陸面での動きをモデル化し、SOLVEG-IIに組み込んだ。これにより、陸面での水やCO$$_{2}$$循環を考慮した、現実的な$$^{14}$$Cと$$^{129}$$I輸送を計算できるモデルを開発した。本モデルを六ヶ所再処理施設から放出された$$^{14}$$Cや$$^{129}$$Iの周辺環境中移行に適用することで、これらの核種による植生の汚染で重要となるプロセスの同定などが可能となった。発表では、トリチウムや放射性セシウムの移行などへのモデルの適用事例についても紹介する。

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