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Yang, S.*; 勝村 庸介*; 山下 真一*; 松浦 千尋*; 広石 大介*; Lertnaisat, P.*; 田口 光正
Radiation Physics and Chemistry, 123, p.14 - 19, 2016/06
被引用回数:2 パーセンタイル:18.02(Chemistry, Physical)沸騰水の線照射分解を行った。水素発生の収率は水中の極微量の有機不純物に大きく影響した。高純度の水を用いた場合、H
とO
の生成収率は0.48と0.24で、2:1となり、H
O
はほとんど生成しなかった。H
とO
の生成収率は線量率に依存し、線量率が下がるほど増加した。NaCl添加した場合、塩素イオンがOHラジカルを捕捉するため、H
生成収率は約2倍に増大した。また、これらの結果は、決定論的化学反応速度論を用いたシミュレーションの結果とよく一致した。
日高 昭秀
Proceedings of 2014 Nuclear Plant Chemistry Conference (NPC 2014) (USB Flash Drive), 12 Pages, 2014/10
福島第一原子力発電所事故の炉心冷却過程では、14号機の原子炉建屋の地下に大量の汚染水が蓄積した。本研究では、新聞発表された情報を元に、3月下旬の汚染水中の放射性物質量を各号機の炉心内蔵量比で見積もった。その結果、各号機の建屋内汚染水中のI-131とCs-137の溶存量は、1号機が0.51%, 0.85%, 2号機が74%, 38%、3号機が26%, 18%となった。ヘンリーの法則によると、溶存したヨウ素のある割合は気液分配により気相中に移行する。福島事故の環境中へのヨウ素放出の推定に関して、これまでにMELCORのようなSA解析コードを用いる方法及び環境中モニタリングデータとSPEEDIコードから逆算する方法が用いられてきた。SPEEDI逆算は、3月26日頃まで有意な放出を予測したが、MELCORは計算される放出量低下に伴って3月17日頃に計算が終了した。検討の結果、3月17日
26日の放出は、I
からI
への放射線分解とI
の気液分配による地下汚染水からの放出で説明できる見通しを得た。このことから、福島事故解析にあたっては、格納容器内部からの放出のみを扱う現行のMELCORを改良し、原子炉建家等の汚染水からの放出も新たに考慮することが望まれる。
稲葉 良知; Kotchourko, A.*; Breitung, W.*
JAERI-Tech 2005-053, 24 Pages, 2005/09
Forschungszentrum KarlsruheのFlow and Combustion Engineering Divisionでは、日本とドイツのBWRで起きた放射線分解ガスの爆発事故を契機として、ステンレススチール製平滑円管内における水素の爆発実験を行った。この実験では、化学量論比濃度の水素-酸素混合気が用いられた。初期圧力をパラメータとして、管内の圧力や管の歪みが測定され、爆ごう時の構造応答や平滑管における爆燃から爆ごうへの遷移(DDT)過程が調べられた。本報告書では、この実験の1つを模擬した数値解析について述べた。数値解析には、Flow and Combustion Engineering Divisionで開発された乱流燃焼解析コードCOM3Dを用いた。COM3Dの燃焼モデルは、実験データに基づいた燃焼率の相関式を用いており、実験を正確に模擬するためには、この燃焼率の修正が必要である。著者らは、燃焼率が指数関数状に増加すると仮定して、計算を行った。その結果、計算においてもDDTを再現することができた。
阿部 仁; 田代 信介; 森田 泰治
JAERI-Research 2004-014, 19 Pages, 2004/09
溶液燃料臨界事故時には、溶液表面での放射線分解ガス気泡の破裂によって、溶液燃料の一部がミストとして気相中に放出される。したがって放射性物質の放出挙動を評価するためには、ミストの放出挙動の定量的評価が重要である。そこで、ミスト放出挙動試験を実施するとともにミストの放出に関する評価モデルを作成した。ミスト放出挙動試験では、LiNO水溶液中に微小な孔を開けた気泡発生管を介して窒素ガスを送り込むことで気泡を発生させ、溶液表面での気泡の大きさをビデオマイクロスコープシステムで計測した。ミストを溶液表面から決められた高さに設置したガラス繊維ろ紙に付着させ、付着したLi量を炎光分析によって同定し到達ミスト量を求めた。破裂直前の気泡は、浮力と気泡が溶液表面を持ち上げることで新たに形成した溶液面の張力がつりあっているものと仮定し、この溶液面部分が破裂によってミストとなり、気相中に放出されるものと考えることで、ミスト放出挙動評価モデルを作成した。放出されるミストの粒子径分布は対数正規分布に従うと仮定し、幾何平均径及び幾何標準偏差をパラメータとして試計算を行うとともにミスト放出挙動試験との比較検討を行った。その結果、鉛直上方向へのミストの到達量を大きな矛盾なく評価できることを示した。
春山 保幸; 須永 博美; 荒川 和夫; 瀬口 忠男
JAERI-Tech 2002-084, 105 Pages, 2002/11
ポリエチレン(PE)を真空中で線照射すると、水素ガスが発生し、その量は全発生ガスの99%を越え、線量にほぼ比例している。しかし線量が大きくなると、徐々に比例関係からずれて飽和する傾向を示す。この定量的な関係をPEに生成する2重結合による放射線分解の保護効果のモデルで解析した。超高分子量PEは水素ガス発生の割合がより高く、かつ再現性が高いことから、
線の線量計に応用できる。数kGyから約10MGyの広い線量範囲に渡り、99%の精度で計測できる。
徳永 興公; 鈴木 伸武
Radiation Physics and Chemistry, 24(1), p.145 - 165, 1984/00
放射線による排煙処理に関する今までの我々の研究成果をまとめたものである。放射線によるNOxおよびSOの除去機構の解明を目的として、単純な系(NO-N
混合気体)から複雑な系(NO-SO
-H
O-O
-N
混合気体)にいたる種々の混合系中でのNO,SO
の反応をしらべた。その結果、NO,SO
の反応は、排煙の主成分である酸素、水分によって、著しく変り、一方、炭酸ガスによっては全く影響されないことを見出した。さらに、排煙中においては、NO,SO
は、共にOH、Oなどのラジカルによって硝酸、硫酸に酸化され、これらの生成物がエアロゾルとして電気集じん器で除去されることを明らかにした。また、アンモニアを添加することによって脱硫、脱硝反応が促進されることを見出した。このアンモニアの促進作用は、NO,NO
とNH
ラジカルとの反応が、上述の酸化作用と並行して起ること、および、酸化反応生成物がアンモニアと反応して、硝安、硫安として安定化することに起因している。
新井 英彦; 永井 士郎; 畑田 元義
Radiation Physics and Chemistry, 17, p.211 - 216, 1981/00
メタンと一酸化炭素の混合気体の放射線反応により有用なC以上の化合物の合成の可能性を検討するため、上記混合気体の電子線照射実験を行なった。その結果、酢酸とプロピオン酸が好収量で生成することが見出された。主に反応ガス組成の検討から酸はCH
あるいはC
H
イオンを先駆体とするKoch-Haaf反応およびこれに続く水和反応により生成するものと結論された。
岡崎 清*; 佐藤 伸*; 大野 新一
Bulletin of the Chemical Society of Japan, 48(5), p.1411 - 1416, 1975/05
被引用回数:12Gryzinskiの二重イオン化に対する取り扱いを利用して、100keVの電子照射で希ガス中に生ずるイオン化と励起に対する二重衝突過程の寄与を計算した。ヘリウム以外で、二重衝突は電子全体の収量の5~15%を説明する。最終的に計算で得たG値はHe、Ne、Ar、Kr、Xeの順に示すとつぎのようになった。電子のG値、2.28,2.53、3.09、3.41、3.67。励起一重項状態のG値、0.84、1.37、1.78、1.54、1.41、三重項状態のG値、0.17、0.07、0.13、0.23、0.39。
佐藤 伸*; 岡崎 清*; 大野 新一
Bulletin of the Chemical Society of Japan, 47(9), p.2174 - 2180, 1974/09
被引用回数:38二体衝突理論を使って、100keVの電子照射によって希ガス中に生じるイオン化と励起のG値を計算した。求まったG値は、He、Ne、Ar、Kr、Xeの順につぎのようになった。電子のG値、2.27、2.19、2.81、3.20、3.45。一重項励起のG値、0.85,1.55,1.92,1.64,1.51。三重項励起のG値、0.17,0.07,0.13.0.23,0.39。計算方法と計算結果の意味について論じた。
小池 満; 立川 圓造; 橋本 均; 大久保 隆
Journal of Nuclear Science and Technology, 10(4), p.234 - 241, 1973/04
原子炉において水を減速材、冷却材として用いた場合、原子炉運転下では水は絶えず循環もしくは沸とう状態にある。今回Nガスを吸き込むことにより、水の沸とう状態を作り、水の放射線分解を調べた。G(H
)はガスの流速とともに10
から0.26に増加し、一次生成物がかなり効率よく気相にstripされることを示している。又、系に充分なO
又はH
O
を添加した場合G(H
)は分子収率に等しくなる。適当な設定を用いて得られた結果を解析するとH
の逆反応を10%以下に抑制するに必要なH
O
濃度は3~5
10
Mと計算される。
本岡 隆文; 山岸 功
no journal, ,
ゼオライトIE96と人工海水(ASW)の混合物を試験管に投入し、Co-60線を照射した。ゼオライトが人工海水に全浸水したケースでは、ゼオライト位置はわずかに上昇し(1.8%)、ゼオライト層上に人工海水層が形成された。線量増大とともに人工海水層の厚みは増大した。一方、排水後のゼオライト保管容器内を模擬したケースでは、ゼオライト層の位置変化はなかった(0.0%)。