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荒殿 保幸; 立川 圓造
Journal of Inorganic and Nuclear Chemistry, 39(4), p.555 - 558, 1977/04
被引用回数:10酸素ガスを飽和した0.07M硝酸リチウム水溶液中での反跳トリチウムの挙動を固相状態(ドライアイス冷却)で調べた。JRR-4気送管で2~60秒間照射し、生成するHT,H
の収量と、照射時間の関係を求めた。HT収率は、2秒照射時の8.15%から60秒間照射の1.8%へと減少する。一方、水の放射線分解によるH
の生成量は、0~20秒迄、急激に増加し、60秒で平衡値1.27
10
molとなった。HT収率の減少は、水の放射線分解生成物OHラジカルとの反応に因るとし、またHT,H
とOHラジカルの反応における同位体効果は無視できると仮定して、H
生成曲線より、HT収率を、計算により求めた。この際、HTの高エネルギー反応収率は、水溶液の結果、および、本系での照射時間0への外そう値から11%とした。20秒以上では、実測値と計算値は良く一致した。短時間照射時での違いは、H
,HT収量および照射時間の不確かさに因る。ゆえに、固相でのHT収率の減少は、放射線分解の寄与のためであり、primaryには、液相と同様な反応である。