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市原 晃
JAEA-Conf 2017-001, p.103 - 108, 2018/01
核データ研究グループでは、中期計画として汎用評価済核データライブラリーJENDL-4.0改訂のための活動に取り組んでいる。ジルコニウム(Zr)は原子炉構造材として重要であり、燃料被覆管にはジルコニウム合金が使用されている。また、Zrは半減期が100万年を超える長寿命核分裂生成物である。原子力技術向上のため、信頼できるZr同位体の中性子核データは不可欠である。現在、JENDL-4.0評価後に公開された実験データを用いてZr同位体の共鳴パラメーターを再評価している。
Zrに対しては、J-PARC/MLF/ANRRIの測定値との一致を改善するため、負の共鳴を削除した。天然のZr同位体の共鳴パラメーターについては、CERNのn-TOF施設の実験結果を参照して修正していく。
Schillebeeckx, P.*; Becker, B.*; 原田 秀郎; Kopecky, S.*
Landolt-Brnstein Group 1, Vol.26; Numerical Data and Functional Relationships in Science and Technology, Subv.A; Neutron Resonance Parameters, p.4 - 52, 2015/00
中性子と原子核が反応する確率は、入射中性子のエネルギーに大きく依存し、多くの原子核で中性子共鳴が現れる。この性質を利用した非破壊分析法として、中性子共鳴透過分析法と中性子共鳴捕獲線分光法がある。本報告では、各分析法の原理を解説すると共に、両手法の利点を組み合わせた新たな非破壊分析法として開発を進めている中性子共鳴濃度分析法について解説する。
瑞慶覧 篤*; 中川 庸雄; 柴田 恵一; 石川 眞*; 日野 哲士*
JAERI-Research 2004-026, 102 Pages, 2005/02
実効増倍率(k)等の反応度の不確かさは、無限希釈断面積と共鳴自己遮蔽因子の着目している共鳴パラメータの変化に対する感度係数を用いて評価することができる。本研究では、評価済核データファイルJENDL-3.2に格納されている分離共鳴パラメータの不確かさをBreit-Wigner多準位公式を用いて推定した。NR近似に基づく共鳴自己遮蔽因子を解析式で表し、実効増倍率k
,温度係数
,ドップラー反応度
に対する共鳴パラメータの感度係数から反応度の不確かさを評価する手法を開発した。分離共鳴パラメータの不確かさによる反応度の最終的な不確かさを個々の共鳴レベルの寄与に対する不確かさをもとに、誤差伝播則で全共鳴レベルに対する値を評価した。予備的な評価によると、 ナトリウム冷却大型高速炉のドップラー反応度の不確かさは、728Kで、約4%であった。
中川 庸雄; 長谷川 明
JAERI-Research 2003-020, 46 Pages, 2003/09
JENDL-3.3に格納されているIと
Ndの核データを、他の評価済みデータや実験データと比較して検討した。特に、中性子捕獲断面積に対しては新しい実験データがどちらの核種にもある。理論計算に使用するパラメータをこれらの実験データを再現するように調整し、統計模型による計算を行った。また、分離共鳴パラメータを修正し、熱中性子エネルギーにおける実験データをよく再現するようにした。評価の結果をENDF-6フォーマットで編集した。
河野 俊彦*; 柴田 恵一
Journal of Nuclear Science and Technology, 39(8), p.807 - 815, 2002/08
被引用回数:5 パーセンタイル:35.05(Nuclear Science & Technology)分離共鳴パラメータの共分散を推定する簡易的手法を開発した。主要アクチニド核種では多数の分離共鳴が存在するが、炉物理計算においては共鳴パラメータそれ自身より、それから計算される平均断面積の誤差が重要となる。今回開発した手法では、誤差伝播則により、適切な平均断面積誤差を与えるような分離共鳴パラメータの共分散行列を導出する。この手法を用いて、JENDL-3.2に収納されている,
,
のReich-Moore型共鳴パラメータの共分散を算出した。
柴田 恵一; 中島 豊*; 村田 徹*
JAERI-Research 98-045, 48 Pages, 1998/08
JENDL-3.2に収納されている5核種の核データの共分散を推定した。対象となった核種は高速炉の核設計研究で重要な、B,
B,
Mn,
Pu及び
Puである。共分散が求められた物理量は、断面積、分離・非分離共鳴パラメータ及び弾性散乱における1次のルジャンドル展開係数である。共分散推定においては、JENDL-3.2の評価に用いられたのと同じ方法が用いられた。JENDL-3.2で与えられている反応断面積が実験値を基に求められた場合は、最小自乗フィッティングコードGMAを用い共分散を推定した。一方、理論計算値の共分散はKALMANシステムにより計算した。ここで得られた共分散データはENDF-6フォーマットでファイル化され、JENDL特殊目的ファイルの1つであるJENDL-3.2共分散ファイルに収納される。
柴田 恵一; 中島 豊*; 河野 俊彦*; S.Oh*; 松延 廣幸*; 村田 徹*
JAERI-Research 97-074, 68 Pages, 1997/10
JENDL-3.2に収納されている6種類の核データの共分散を推定した。対象となった核種は高速炉の核設計研究で重要な、O,
Na,Fe,
U,
U及び
Puである。共分散が求められた物理量は、断面積、分離・非分離共鳴パラメータ及び弾性散乱における1次のルジャンドル展開係数である。
Uに関しては、核分裂における平均中性子発生数の共分散も求められた。共分散推定においては、JENDS-3.2の評価に用いられたのと同じ方法が用いられた。JENDL-3.2で与えられている反応断面積が実験値を基に求められた場合は、最小自乗フィッティングコードGMAを用い共分散を推定した。一方、理論計算値の共分散はKALMANシステムにより計算した。ここで得られた共分散データはENDF-6フォーマットでファイル化され、JENDL特殊目的ファイルの1つであるJENDL-3.2共分散ファイルに収納される。
中川 庸雄
JAERI-Data/Code 97-015, 72 Pages, 1997/05
分離共鳴パラメータの実験データを収集し、整理して、パラメータの評価作業を行うのを支援する目的で、共鳴パラメータ格納検索システムREPSTOR(Resonance Parameter Storage and Retrieval System)を開発した。REPSTORを使うことにより、共鳴パラメータの実験データや評価済みデータの編集や比較、ENDFフォーマットのファイル作成などができる。REPSTORは日本原子力研究所の大型計算機用にFORTRANを用いて作成した。本報告書では、REPSTORの使用法についてまとめる。
菊池 康之; 関根 信雄*
JAERI-M 84-111, 97 Pages, 1984/06
JENDL-2のためのPuの中性子核データを新しく評価した。評価した量は、全断面積、弾性および非弾性散乱、核分裂、捕獲、(n,2n)、(n,3n)、(n,4n)反応の各断面積、分離および非分離共鳴パラーメータ、放出中性子の角度およびエネルギー分布、核分裂当りの平均放出中性子数である。核分裂断面積に対しては、主な核分裂性および親物質核種間の統一性を図るため同時評価を行なった。実験値の乏しい場合には、球形光学模型や統一模型に基く理論計算を行った。また評価方法についても検討を行った。
田中 茂也
JAERI-M 82-151, 37 Pages, 1982/10
熱エネルギー領域から20MeVの範囲におけるバナジウムの核デー夕評価を行った。その結果はENDF/Bフォーマットの形で、わが国の評価ずみ核データライブラリー第2版(JENDL-2)に収録されることになっている。この論文には、評価に用いたデータベース、評価手続きとその判定、および評価結果が述べられている。その内容としては、バナジウムの全断面積、無視できるものを除いたすべての部分断面積、および共鳴パラメータが含まれている。高速炉および核融合炉ニュートロニックスへの利用を考えて、特に高いエネルギー領域における評価に注意が払われている。
菊池 康之
JAERI-M 82-096, 103 Pages, 1982/08
JENDL-2のためにAmと
Amの中性子核データの評価を行った。評価量は全断面積、弾性・非弾性散乱、核分裂、捕獲、(n、2n)、(n、3n)、(n、4n)反応の各断面積、分離・非分離共鳴パラメータ、二次中性子の角度およびエネルギー分布、核分裂当りの平均放出中性子数および核分裂スペクトルである。核分裂断面積は最近の実験値に基いて評価し、閾値以下のエネルギー領域においてはJENDL-1よりかなり低くなった。また
Amにおいて高エネルギー領域の全断面積や捕獲断面積の実験値の入手により、計算パラメータの信頼性も向上した。
浅野 則雄*; 松延 広幸*; 菊池 康之
Journal of Nuclear Science and Technology, 19(12), p.1037 - 1052, 1982/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.02(Nuclear Science & Technology)JENDL-2作成の一環として、10eV~20MeVのエネルギーで
Uの中性子核データの評価を行った。評価した量は、
,
,
,
,
l,
n,
,
n,
,
n,
,
である。熱領域および共鳴領域の断面積は測定データに基いて評価した。共鳴領域では100eV迄は分離共鳴パラメータ、100eV~30keVは非分離共鳴パラメータで与えられる。高速領域の
および
は最近の測定データに基いて評価したが、他の断面積は光学模型、統計模型、蒸発模型による理論計算に基いて評価した。今回採用した光学ポテンシャルパラメータは、S波強度函数の測定データと全領域の
の実験値を良く再現する。1MeV以下の
値に見られる構造は、核分裂片のエネルギーバランスに基く半経験式によって良く再現された。本評価で求められた
は10~50keVの領域でENDF/B-1Vの値よりかなり低い。この低い値は
U臨界集合体のベンチマークテストで指摘された実効増倍率予測を改善するものと期待される。
菊池 康之; 中川 庸雄; 松延 広幸*; 川合 将義*; 五十嵐 信一; 飯島 俊吾*
JAERI 1268, 142 Pages, 1981/02
本報告書は、JENDL-1 に収納された核分裂生成物28核種の中性子断面積評価の最終報告である。測定の現状と評価方法を核種毎に詳述し、他の評価値や実験値と比較した。また今回の評価に残る問題点を指摘し、将来の改善方向を示している。
大久保 牧夫; 河原崎 雄紀; 水本 元治
Journal of Nuclear Science and Technology, 18(10), p.745 - 755, 1981/00
被引用回数:6 パーセンタイル:62.98(Nuclear Science & Technology)臭素の安定同位元素Br及び
Brの中性子共鳴パラメータを、原研リニアック飛行時間スペクトロメータを用いて測定した。 分離アイソトープ
Br及び
Brの試料(NaBr)について、中性子透過率を
Li-glass検出器、中性子捕獲率をMoxon-Rae検出器により測定した。Harvey-Attaの面積法コード、捕獲率データについては、モンテカルロ・コードCAFITを用いた。
Brにつき10KeV以下の156本、
Brにつき15KeV以下の100本の共鳴のg
n
を得た。S波強度関数として、
Br:So=(1.27
0.14)10
,En
10KeV,また
Br:So=(0.86
0.14)10
,En
15KeV を得た。
Brの統計的性質は統計モデルによく合う。
Brでは、1.2,4,10,11.5,14KeVに強い共鳴が集群して、中間構造を形成していて、g
n
の累積分布曲線に勾配の険しい部分が現れる。
大久保 牧夫; 河原崎 雄紀; 水本 元治
Proc.Int.Conf.Nucl.Cross Section for Technol., p.173 - 176, 1980/00
臭素の分離アイソトープの共鳴パラメータを、原研リニアックの飛行時間スペクトロメータで測定した。透過率は、Li-glass、捕獲率はMoxon-Rae検出器により測定した。共鳴パラメータ解析は、透過率については、面積法コード,捕獲率については、モンテカルロコードCAFITによった。
Brの10keV以下の156本,また
Brの15keV以下の100本の共鳴パラメータを得た。平均レベル間隔は45eV,及び70eVである。またS-波強度関数は、
Br,
Brそれぞれ(1.27
0.14)10
,(0.86
0.14)10
である。
Brの共鳴レベルに中間構造が、1.2,10,11.5,14keV付近に見出された。
大久保 牧夫; 河原崎 雄紀
Journal of Nuclear Science and Technology, 16(10), p.701 - 710, 1979/10
被引用回数:2Tbにおける中性子共鳴の測定を、原研リニアック飛行時間スペクトロメータにより行った。二種類のTbの試料について、中性子透過率,捕獲率の測定を、47m測定室にある
Li-glass,及びMoxon-Rae検出器により行った。中性子束の測定は透過型
Li-glass中性子束モニタを用いた。透過率データは、面積法により1.2KeVまで解析した。また捕獲率データは、モンテカルロプログラムCAFITにより、共鳴パラメータ2g
,
,
等を得た。754~1192eVの範囲の50本の共鳴パラメータは初めて得られた。以下の結果を得た。600eV以下で平均レベル間隔
D
=4.4
0.4eV,1.2KeV以下の206本のレベルにつき、S波強度関数So=(1.55
0.15)10
、また低い25レベルの平均輻射幅
=107
7meV。また50eV~30KeV範囲の平均捕獲断面積を求めた。
大久保 牧夫; 河原崎 雄紀
JAERI-M 7545, 33 Pages, 1978/02
原研リニアック中性子飛行時間測定装置により、Tb-159の共鳴について実験を行った。2種類の厚さのTb試料について、中性子透過及び捕獲の測定を、47m飛行管にあるLiガラス及びMoxon-Rae検出器を用いて行った。透過率データは面積法により、1.2KeVまで、また捕獲データは、モンテカルロ・プログラム-CAFITにより、2g
n
、
、
を得た。大きい共鳴については、スピン決定がなされた。新たに、754eV以上、1192eVまでの50本のレベルを解析して、以下の結果を得た。600eV以下で平均レベル間隔
D
=4.4=0.4eV、1.2KeVまでのS波強度関数So=(1.55
0.15)10
、また低い25本のレベルについて)。平均捕獲断面積
を50eVから30KeVの間で求めた。
菊池 康之
Journal of Nuclear Science and Technology, 14(7), p.467 - 481, 1977/07
被引用回数:0Puの断面積を10
eVから15MeVのエネルギー区間で評価し、JENDL-1に収納した。100eV以下のエネルギーでは、ENDF/B-4の評価値やBNL-325の共鳴パラメータを便宜的に採用した。100eVと21.5keVの間では、核分裂及び捕獲断面積の実験値を再現するように、非分離共鳴パラメータを与えた。21.5keV以上では、核分裂断面積を実験値より評価した。実験値の多くは
Uの核分裂断面積との比で与えられているので、松延氏による
Uの評価値で規格化した。捕獲断面積は、250keVまでは
の実験値より求めた。250keV以上の捕獲断面積と21.5keV以上の弾性散乱、非弾性散乱、(n,2n)、(n,3n)の各断面積は、理論計算に基いて評価された。計算による断面積は、非分離共鳴パラメータから求められた値と、21.5keVで滑らかに接続する。これは今回の計算の信頼性を示している。
更田 豊治郎; 大久保 牧夫; 中島 豊; Asami, Akira*
Second Conf.On Neutron Cross Section and Technology, II, p.789 - 794, 1968/05
抄録なし