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奥野 浩; 高田 友幸
Journal of Nuclear Science and Technology, 41(4), p.481 - 492, 2004/04
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Nuclear Science & Technology)「臨界安全ハンドブック」の「データ集」改訂のため、核特性パラメタを計算し、未臨界判定図を作成した。核特性パラメタは、無限中性子増倍率,移動面積及び拡散係数で、核燃料サイクル施設の臨界安全評価に用いられる11種類の典型的な燃料についてであった。これらの燃料には「データ集」に記載のなかったADU-HO, UF6-HF及びPu(NO)-UO(NO)溶液が含まれる。計算は、日本の評価済核データJENDL3.2及び一連の臨界計算コードSRAC,POST及びSIMCRIを用いて実施した。未臨界判定図は、中性子増倍率がkinf=0.98を満たす領域を(a)ウラン濃縮度,239Pu/Pu比、あるいはプルトニウム富化度と(b)H/(Pu+U)比という2つの変数間において、無限媒質での同じ燃料(UF6-HFを除く)について描いた。未臨界判定図の制限についても議論した。
奥野 浩; 梅田 健太郎*; 小室 雄一; 内藤 俶孝
JAERI-M 93-135, 98 Pages, 1993/08
種々の核燃料物質における無限体系の核特性パラメタ及び臨界データをMGCL-J3ライブラリとSIMCRIコードの組合せにより計算した。対象とした核燃料物質は、U-HO、UO-HO、UOF水溶液、UO(NO)水溶液、Pu-HO、PuO-HO、Pu(NO)水溶液、PuO・UO-HOの8種類である。核特性パラメタは、無限増倍率k、移動面積M及び拡散係数Dで、臨界寸法の推定に役立つ。無限体系の臨界データとしては未臨界領域判定図、推定臨界下限濃縮度及び推定臨界下限濃度があり、臨界安全管理に有用である。MGCL-J3は、評価済み核データJENDL-3に基づき作成された多群定数ライブラリで、臨界計算コードシステムJACSに組込まれている。得られた核特性パラメタ及び臨界データは旧版の多群定数ライブラリMGCL-B-IVにより計算したものと大きな差異はなかった。
三好 慶典; 広瀬 秀幸; 阿見 則男; 桜井 聡
JAERI-M 93-031, 32 Pages, 1993/03
本報では、硝酸ウラニル水溶液及び硝酸プルトニウム水溶液並びにウラン・プルトニウム混合硝酸水溶液に対して新たに提案された溶液密度式(SST式)を用いて、中性子無限増倍率、臨界バックリング等の臨界パラメータの解析を行った。ここではBurgerの式及びMaimoniの式に基づく従来の密度式(LMT式)を用いた場合と比較することにより、硝酸水溶液系の溶液密度式が臨界計算へ与える影響を評価した。解析には、詳細計算コードJACSシステムにより作成した群定数を用いて1点近似の中性子減速方程式を解くSIMCRIを使用した。溶液密度式としては、新たに提案されたSST式の方が高い信頼性を有しており、特にウラン・プルトニウム混合硝酸水溶液において合理的な結果を与えている。しかし、臨界パラメータ及び有限体系の臨界寸法に関しては、両者の間に顕著な差異は安全上無い事が確認された。
中丸 昇一*; 菅原 伸彦*; 内藤 俶孝; 片倉 純一; 奥野 浩
JAERI-M 86-027, 49 Pages, 1986/03
本報告書は臨界因子簡易計算コードSIMCRIの使用手引きである。このコードは、核燃料物質の単一ユニットに関する臨界計算を簡便に行うことを目的として開発した。SIMCRIコードは広汎なパラメ-タ・サ-ベイを迅速に実行する。また、モンテカルロ法臨界計算コードKENO-IVと同一の断面積ライブラリを用いるため、両コードの結果を容易に比較できる。SIMCRIコードは一点近似のB方程式により個有値問題及び固定中性子源問題を解き、中性子の無限増倍係数・実効増倍係数、臨界バックリング、中性子移動面積、拡散定数、等を算出する。SIMCRIコードは臨界安全性評価コード・システムJACSに収納されている。