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Li, Y.; 馬場 祐治; 関口 哲弘
Journal of Chinese Society for Corrosion and Protection, 20(6), p.321 - 330, 2000/12
酸素イオンを照射した304ステンレス鋼中の鉄、クロム、ニッケルの酸化挙動を放射光X線光電子分光法(SR-XPS)によるその場観察および走査型トンネル電子顕微鏡(STM)により調べた。比較のため、金属鉄、金属クロム、金属ニッケルに関しても同様な実験を行った。照射後のSUS304中のクロム及びニッケルの酸化状態はそれぞれCr2O3、NiOであった。一方、鉄は照射量の増加とともに、FeOからFe2O3へと漸次変化した。SUS304中の鉄とクロムの酸化速度は、純金属に比べて速いのに対して、ニッケルの場合は遅く、NiOの生成が始まるのはFe2O3が生成した後であることがわかった。これらの事実とSTM観察の結果から、SUS304中のニッケルの酸化が起こる過程に、Fe2O3の存在が影響していることが明らかとなった。
Li, Y.; 馬場 祐治; 関口 哲弘
Journal of Chinese Society for Corrosion and Protection, 20(6), p.331 - 337, 2000/12
304ステンレス鋼及びその構成元素である金属鉄、金属クロム、金属ニッケルにイオン注入された酸素の化学結合状態を放射光X線光電子分光法(SR-XPS)によりその場観察した。SUS304中に注入された酸素はすべて金属と結合するが、金属鉄、金属クロム及び金属ニッケル中では、一部の酸素のみが金属と結合を作ることがわかった。すなわち純金属中では、金属と結合し酸化物を作る結合型酸素と、結晶格子間に存在するフリーの酸素が存在する。これらの2種類の酸素の存在する割合は、金属の化学反応性により異なることが明らかとなった。