Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
武田 匡樹; 石井 英一; 大野 宏和; 川手 訓*
原子力バックエンド研究(CD-ROM), 25(1), p.3 - 14, 2018/06
泥岩中における断層帯および掘削影響領域(EDZ)に発達する割れ目は、主要な水みちとして機能することがあるため、これらの構造における物質移行特性を評価することは、高レベル放射性廃棄物の地層処分における安全評価において重要である。しかし、泥岩中の割れ目を対象とした原位置トレーサー試験の適用事例は国内外含めて非常に少ない。そこで、日本原子力研究開発機構では、稚内層と呼ばれる珪質泥岩中の割れ目を対象に、非収着性であるウラニンを用いた原位置トレーサー試験を実施した。トレーサー試験の結果から、注水流量を揚水流量より大きくした場合に脱ガスの影響を低減することができる一方で、同様の条件ではトレーサー回収率が低くなったことから、本稿で報告したトレーサー試験においては、注水流量を揚水流量よりもやや高く設定することが適切な試験条件であることが分かった。ガスが溶存した地下水を含む岩盤を対象に注水および揚水を伴う原位置トレーサー試験を実施する際は、注水と揚水の流量比が(1)脱ガスの発生に与える影響、(2)トレーサー回収率に与える影響の双方を評価することが、脱ガスを抑制しつつトレーサー回収率を高めるための適切な試験条件を見出すことに有効である。
Fairat, K.; 武田 匡樹; 尾崎 裕介
no journal, ,
坑道周辺に形成される掘削損傷領域は、透水性が高い領域であることから、物質の選択的移行経路となる可能性がある。一方で、例えば間隙率の高い岩石中においては、マトリクス拡散による物質移行への遅延効果が期待できる。本研究では、掘削損傷 領域内の亀裂及び岩石マトリクス中の物質移行 特性を評価するために原位置トレーサー試験を実施した。取得した破過曲線からマトリクス拡散を考慮した物質移行特性のパラメータを推定し、掘削損傷領域での物質移行のマトリクス拡散の影響を評価した。その結果、本研究の試験条件下では、ほとんどのトレーサーは亀裂に沿って移動しマトリクスにはほとんど拡散していない可能性が示された。
Fairat, K.; 武田 匡樹; 尾崎 裕介; 望月 陽人; 出井 俊太郎
no journal, ,
泥岩中の物質移行特性の評価を目的として破過曲線を取得した。岩石の空隙による物質移行への影響を考慮するために、動相不動相モデルを使用して逆解析を実施した。その結果、破過曲線は亀裂と健岩部の相互作用の影響を顕著に受けていることが解った。