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小幡 行雄; 佐々木 健
Journal of the Physical Society of Japan, 42(1), p.36 - 42, 1977/01
被引用回数:1トリヤ(ThO)中のU
イオンのようにXY
型クラスター中の配位f
をもつイオンのスピン格子緩和時間の計算を行なった。 この論理計算によって次のことが予測される。1)直接過程では、単磁気量子遷移過程を復磁気量子遷移過程の緩和過程への寄与の比は一定で1:7.4になる。2)ラマン過程による緩和時間は温度が上ると急速に短くなるので、電子スピン共鳴は液体水素温度と液体窒素温度の中間で巾が極端に広くなり観測にかつらなくなる。3)トリヤでは結晶場による準位の分裂が最大デバイフオノンのエネルギーより大きいので、オーバック緩和過程は存在せず、直接過程とラマン過程の二つを考えればよい。 低温における緩和時間の測定実験が待望される。
小幡 行雄
固体物理, 8(11), p.585 - 590, 1973/11
磁性イオンと格子振動との相互作用は、稀土類やアクチナイト迄イオンの場合は電子軌道-格子相互作用により直接に、鉄陰イオンや常磁性色中心などの場合はさらに、スピン軌道相互作用を媒体としてひきおこされる。この相互作用が基本的役割りを演ずる現象として、常磁性軽減現象(Paramagnetic Relaxation)、常磁性超音波吸収(Acoustic Paramagnetic Resonance)、さらにJahn-Tellen効果などがある。この誌上セミナーでは数回にわたって以上のトピックスについて解説する。