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大島 総一郎; 助川 武則; 白石 邦生; 柳原 敏
JAERI-Tech 2001-086, 83 Pages, 2001/12
原子炉施設の廃止措置計画策定及び管理のための計算システム(COSMARD)を用いて、JPDR解体作業に関するプロジェクト管理データ(人工数,被ばく線量等)の計算を行い、計算値と実績値とを比較することにより、COSMARDの妥当性について検討した。また、準備作業と後処理作業の難易度を変更した計算に容易に対応できるよう、作業構成の設定方法やデータベースの構成を改良するとともに、切断・収納作業の各種作業条件に対する感度解析を試みた。この結果、実際の解体作業に対応した条件が容易に設定できること,計算結果と実績値が比較的良く一致することなどによりCOSMARDの妥当性が確認できた。また、解体作業における切断速度、準備作業と後処理作業における難易度は、各々30%の範囲で人工数の変動に影響することなどが明らかになった。
若井 栄一; 菱沼 章道; 宇佐美 浩二; 加藤 康*; 高木 清一*; 安彦 兼次*
Materials Transactions, JIM, 41(9), p.1180 - 1183, 2000/09
中性子照射した高純度と低純度のFe-9Cr合金の微細組織と引張及び衝撃特性が調べられた。照射はJRR-3M(Modified Japan Research Reactor-3)炉にて、255または290で0.3dpaまで行った。照射による降伏応力の増分は高純度と低純度材料でそれぞれ225MPaと170MPaとなり、それは高純度材料の方が大きくなった。また、それらの延性の低下は高純度材で著しい低下が見られた。衝撃特性に関しては、高純度材料は低純度材料に比べて、延性脆性遷移温度の上昇が大きく、175であった。透過型電子顕微鏡観察ではこれらのFe-9Cr合金に転位ループが形成していて、その数密度は低純度材料の方がやや高かった。また、高純度材料では、ループ上に'相に類似した析出物が観察された。降伏応力の増加に対する転位ループの障壁力を分散型障壁物のモデルで評価すると、その強度因子は高純度材の方がやや大きいことがわかったが、これは転位ループ上に形成した析出物が起因していると考えられる。以上のような照射による機械的特性の変化は、転位ループの硬化だけでは説明できず、ループ上の析出物の形成がそれらに大きな影響を及ぼしていると考えられる。
千原 順三*; G.Kahl*
Japanese Journal of Applied Physics, 38(SUPPL.38-1), p.492 - 495, 1999/00
被引用回数:189 パーセンタイル:97.95(Physics, Applied)辻達は放射光を用いて、常圧から6GPaまで圧力を掛けてルビジューム液体の構造因子の変化を測定している。われわれはこのような高圧下の圧縮されたルビジューム液体のイオン配列構造・電子構造をQHNC法を用いて計算した。この計算では最近Rosenfeldにより提唱されたbridge-functionalを用いることで分子動力学と同程度の正確な構造因子が得られることを示した。このようにして得られた構造因子は波数を平均原子間距離でscaleすると、すべての圧力下の結果が同一曲線上に載ることが示された。これは液体ルビジュームが圧力を掛けるとともにその構造を一様に変化させることを示し、実験結果とも一致する。
千原 順三*; G.Kahl*
Physical Review B, 58(9), p.5314 - 5321, 1998/09
被引用回数:19 パーセンタイル:67.44(Materials Science, Multidisciplinary)量子論的HNC方程式を用いて高圧(0.2~6.1GPa)により圧縮された液体ルビジュームの構造因子を計算した。結果は極めて実験結果と良く一致した。これらの構造因子は、Wigner-Seitz半径でスケールするとすべてほぼ同一曲線に乗ることが示された。これにより量子論的HNC方程式が、強結合プラズマも正しく記述できる可能性を示した。
森本 吉紀*; 加藤 小百合*; 戸田 直博*; 片山 芳則; 辻 和彦*; 矢尾板 憲一*; 下村 理
Review of High Pressure Science and Technology, 7, p.245 - 247, 1998/03
液体Rbと液体NaのX線回折を、6GPaの圧力下まで放射光を用いて測定した。電子構造の変化が構造に及ぼす影響を調べるため、液体Rbでは体積比が0.52まで、液体Naでは=0.73までの範囲で、静的構造因子と2体分布関数を求めた。圧力の増加に伴い、液体Rbと液体Naのどちらにおいても、のピークの一が高いの側にシフトし、第一ピークの高さは増加した。これらの構造データの体積依存性を他の金属や膨張した流体のものと比較する。
神林 奨; 千原 順三
Physical Review E, 53(6), p.6253 - 6263, 1996/06
被引用回数:16 パーセンタイル:58.04(Physics, Fluids & Plasmas)量子論的HNC近似を用いた密度汎関数法に基づいて、第1原理的分子動力学法を開発した。密度汎関数法はイオン電子混合系としての液体金属は、2体力のみで相互作用する中性液体として分子動力学を行えることを証明する。しかしその相互作用は液体中のイオン配列に依存したものになる。この原理に基づき、原子番号だけを与えればその液体金属の構造を定めることのできる第1原理的分子動力学法を作り上げた。これを融点近傍の5つのアルカリ金属(Li、Na、K、Rb、Cs)に適用し実験と極めてよく一致した結果を得た。この方法ではイオンイオン相関、イオン電子相関、原子間相互作用、液体中のイオンのエネルギーレベル等を自己無撞着に定めることができる。
外川 織彦; 山口 勇吉
JAERI-Data/Code 96-003, 25 Pages, 1996/02
原研で開発した被曝線量換算係数算出コードシステムDOSDACでは、放射線データを算出するための基礎データとしてENSDF崩壊データを使用している。ENSDF崩壊データを直接用いる場合、データの不備・欠陥などの注意を要する点が時として見受けられる。DOSDACコードシステムでは、ENSDF崩壊データの更新時あるいは使用時に、4つの支援計算コードを通じてデータの不備・欠陥をチェック・修正することによって、誤った放射線データの算出を避ける工夫をしている。本報告では、線量換算係数の算出のために使用されるENSDF崩壊データの更新と保守の方法を記述した。
神林 奨; 樋渡 保秋*
Physical Review E, 49(2), p.1251 - 1259, 1994/02
被引用回数:20 パーセンタイル:66.33(Physics, Fluids & Plasmas)逆ベキポテンシァルによって相互作用するソフト球液体について、等温分子動力学シミュレーションを実行した。このシミュレーション結果を用いて、液体の動的性質が、ポテンシァルの芝のやわらかさ(ソフトネス)によって、どのように変化するかを考察した。粒子拡散を特徴付ける自己拡散係数は、ソフトネスにほとんど依存せず、平均粒子間距離と熱速度によってスケーリング可能なことがわかった。一方、時間依存の粒子拡散を示す速度相間関数は、やわらかいポテンシァルほど振動的な相関を示し、メモリー関数による解析によって、これが粒子の協調的な運動によることがわかった。協調的な粒子運動の解析では、動的構造因子を計算し、やわらかなポテンシァルほど、音波のモードが広い波数領域にわたって存在することが明らかになった。これらの動的性質のソフトネス依存性は、前者のポテンシァルがかたく、後者のポテンシァルがやわらかいという不活性ガスと液体アルカリ金属の違いとよく対応しており、従来の静的性質での結果とよい一致を示した。
千原 順三; 神林 奨
Journal of Physics; Condensed Matter, 6, p.10221 - 10236, 1994/00
被引用回数:16 パーセンタイル:69.93(Physics, Condensed Matter)QHNC法と分子動力学法を組み合わすことで、アルミニューム液体のイオン配列・電子構造の第1原理的な計算を行った。この計算法では、電導電子の交換効果(LFC)を外部から持ち込んでいるが、計算結果はこれとして何を採用するかに依存することが分った。アルカリ金属の計算に用いたGeldart-VoskoのLFCを用いると実験結果とよい一致が見られた。
石飛 昌光*; 千原 順三
Journal of Physics; Condensed Matter, 4, p.3679 - 3694, 1992/00
被引用回数:24 パーセンタイル:77.08(Physics, Condensed Matter)液体金属を原子核と電子からなる混合系とみなし、密度汎関数法を基に、HNC近似を用いてイオン間、電子イオン間の相関を決定する方程式は、既に導いてある。これによると液体金属の構造は原子番号だけを唯一の入力情報として定められる。この方程式を100Cの液体金属ナトリウムに適用し、粒子間相関、イオン間相互作用を同時に計算した:構造因子はX線で測定された実験結果と極めて良く一致した。イオン間相互作用も実験から抽出されたものとほとんど同じ振舞を示す。しかし電子イオンの動径分布関数は、実験結果と大きくことなる。このことは今後、より高い精度で実験を再度行なわれるべきことを示している。
千原 順三
Journal of Non-Crystalline Solids, 117-118, p.128 - 131, 1990/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Materials Science, Ceramics)液体金属リチウムを原子核と電子からなる2成分系として取り扱い、原子番号だけを入力データーとして液体金属の構造因子やイオンの内部構造を定めた。計算した構造因子は、2つの温度で測定された実験結果と極めて良い一致が示された。
宮崎 則幸*; 柴田 勝之; 渡辺 隆之*; 田形 一則*
JAERI-M 83-189, 44 Pages, 1983/11
有限要素法計算プログラムEPAS-J1を用いて、三次元構造物中の表面き裂の応力拡大係数解析を行った。EPAS-J1により求められた結果を、他の有限要素解あるいは簡易解析法による結果と比較した。簡易解析法のうち、NewmanとRajuによって提案された式を用いる方法では、き裂縁に沿った応力拡大係数の分布が求められるので、この分布についてEPAS-J1による結果と比較した。これらの比較の結果、EPAS-J1は三次元構造物中の表面き裂について、ほぼ妥当な結果を与えることがわかった。
千原 順三
Proc.2nd Int.Conf. on the Properties of Liquid Metals, p.137 - 141, 1972/00
今までの理論では、電子をあつかうときは、イオンをバックグラウンドにし、イオンをあつかうときは、電子をバックグラウンドにする一成分系的な計算しかなかった。以前に定式化したハートリー近似の一般化を2成分系に拡張し、また、クーロン力で相互作用する体系に対しても適用できる動径分布函数に対する積分方程式を用いることにより、液体金属を電子とイオンからなっている2成分系としてとりあつかい、静的及び動的構造因子を求めた。イオン-イオンの構造因子は、液体金属でよく用いられるhard-sphereモデルにくらべて、波数Qの小さい方に少しずれ、非対称なひずみを示している。イオン-電子の構造因子は小さい。電子-電子の構造因子は1成分系モデルのものと、ほとんど変わらない。