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口頭

正常組織ホウ素濃度と腫瘍/正常組織ホウ素濃度比の影響評価

石川 諒尚; 田中 浩基*; 中村 哲志*; 熊田 博明*; 櫻井 良憲*; 渡辺 賢一*; 吉橋 幸子*; 瓜谷 章*; 鬼柳 善明*

no journal, , 

BNCTでは、がん細胞に集積する性質をもったホウ素薬剤を患者に投与し、外部から中性子を照射することで、がん細胞特異的にホウ素線量を増強し、正常組織に対する腫瘍の線量アドバンテージを形成する。このホウ素線量による線量アドバンテージは、腫瘍と正常組織との間におけるホウ素濃度の違いに起因しているが、正常組織ホウ素濃度(Cb)や腫瘍・正常組織ホウ素濃度比(T/N)の値は、ホウ素薬剤の種類や患者の生理学的条件により変化することが考えられる。したがって、これらのホウ素濃度パラメータがBNCTにおける線量分布に与える影響を明らかにする必要がある。本研究では、先行研究において開発したBNCT用簡易線量計算コードSiDEを用いて、異なるホウ素濃度パラメータにおける水ファントム内線量分布を計算した。計算の結果、T/Nの低下により、最大腫瘍線量(PTD)と有効深度(AD)は低下することがわかった。また、Cbが低下すると、PTDとADは低下し、皮膚線量はほぼ一定であることがわかった。具体的には、25Gyの線量アドバンテージが得られる深度AD25がCb=25ppmのときに比べて3%減少するのはCb=19.6ppmのときであった。また、Cb=25ppmのときに比べて20ppmのときの皮膚線量増加率は0.2%未満であった。これらの計算により、ホウ素濃度パラメータの違いによる線量分布への影響を定量することができ、BNCTにおける物理的諸課題にとって有用な知見を得ることができた。

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