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樽田 泰宜; 川崎 大介*; 柳原 敏*
no journal, ,
近年、仮想現実(VR)の世界が情報技術の発達やスマートフォンの高性能化により、より身近なものとなっている。原子力の世界では、VRdoseという3D-CADデータを活用した解体等のシミュレーションが可能なソフトウェアが2000年代より開発されている。今後、多くの原子力施設の廃止措置が進行する状況下において、より安全で確実な作業を実施するには多様な側面から検討することが望ましい。そこで本研究では、同VRdoseが廃止措置にどのように貢献するのかを明らかにすることを目的とする。具体的には、VRdoseでシミュレート、現場観察、ヒアリングを実施し評価を行う。結果として解体計画の立案に関してコミュニケーションツールとして活用できることが分かった。今後は、解体計画立案者, 作業員, 放射線管理者などの多様な立場のプロジェクト従事者間のコミュニケーションを促進させるための方策を検討することが重要である。
樽田 泰宜; 井口 幸弘; 柳原 敏*
no journal, ,
「ふげん」では1999年からIFEと協力をしてVRソフトウェア(VRdose)の研究開発を行ってきた。近年は、計算機の能力も向上して一般的な計算機でも3Dモデルも十分に扱えるようにはなってきている。原子力分野において先進的なソフトウェアの活用は重要であると同時に運用には工夫も必要である。本研究では、原子力分野においてVRソフトウェアの効果的な活用方策について論じた。結果として、VRにおける高い再現性は重要であるが、今後の廃止措置における円滑な情報授受に関する知識マネジメント的な観点で論じることでコミュニケーションツールとしての役割といった新たな観点を指摘した。
樽田 泰宜; 柳原 敏*; 井口 幸弘; 手塚 将志; 香田 有哉
no journal, ,
近年は廃止措置でもVRデバイスを使用するなどの先進機器を使用した事例も増えてきている。今後、汚染度合いが高い施設においては、遠隔操作機器を含むロボットの活用が期待されている。その際に、人間と機械の協調は重要なテーマの一つであり、廃止措置において十分にシミュレーションすることは重要である。本研究では、廃止措置が進行中の「ふげん」でのVRdoseを通じて得られた知見と評価シミュレーションや今後の可能性について論じる。