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中原 康明
原子力工業, 21(4), p.70 - 74, 1975/04
原子炉理論と題する基礎講座シリーズの中の一部として、中性子熱化問題の解説を行っている。まず、無限一様媒質中の熱化問題で、熱化の基本的概念を明確にし、ついで軽い自由ガス及び重い自由ガス模型を用いて、熱中性子スペクトルの基本構成についての理解を深めた上で、具体的な減連材中での熱化を議論する。中性子の熱化において最も重要な物理量である熱中性子散乱核については、軽水及び黒鉛に対して現在最も一般的に用いられているネルキン模型及びパークス模型について述べ、更に軽水及び黒鉛中の中性子スペクトルについて自由ガス模型とこれらの模型による計算値と実測値の比較を行う。次に有限体系中での熱化、軽水炉及び黒鉛減連炉を例にとっての非均質系及び均質系中の熱中性子に関連した問題について論じ、最後に時間依存熱化問題を簡単にまとめている。