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川村 英之; 上平 雄基; 小林 卓也
Journal of Nuclear Science and Technology, 57(4), p.472 - 485, 2020/04
被引用回数:3 パーセンタイル:28.63(Nuclear Science & Technology)日本原子力研究開発機構は、原子力施設等から放出される放射性核種の日本近海における海洋拡散を予測するため、緊急時海洋環境放射能評価システムを開発した。本研究の目的は、これまでに蓄積した海況の予測データと再解析データを使用して、緊急時海洋環境放射能評価システムの予測精度を検証することである。再解析データは、データ同化により最適化されたものであり、過去の事象を解析するのに信頼性が高いため、再解析データを入力した海洋拡散シミュレーションの結果を真値と仮定した。予測精度の検証は、福島第一原子力発電所から放出されるセシウム137を想定した海洋拡散シミュレーションにより行った。複数の海洋拡散シミュレーションを実行することで統計的に予測精度を検証し、予測期間毎に変化する予測精度を定量的に評価した。さらに、アンサンブル予測を適用することで、予測精度を向上させることに成功した。
川村 英之; 古野 朗子; 小林 卓也; 印 貞治*; 中山 智治*; 石川 洋一*; 宮澤 康正*; 碓氷 典久*
Journal of Environmental Radioactivity, 180, p.36 - 58, 2017/12
被引用回数:12 パーセンタイル:35.86(Environmental Sciences)本研究では、単一の海洋拡散モデルと複数の海洋大循環モデルを使用して、福島第一原子力発電所事故起因のセシウム137の海洋拡散相互比較シミュレーションを実施した。シミュレーション結果は、福島県沿岸、日本沖合及び外洋で観測されたセシウム137濃度を比較的良好に再現していることが確認された。セシウム137は事故後数か月間は沿岸を南北方向に拡散し、その後、黒潮や黒潮続流により沖合へ拡散されたことが、福島県沿岸、日本沖合及び外洋を対象とした海洋拡散相互比較シミュレーションにより共通して示唆された。事故から1年間のセシウム137の海洋中存在量を定量化することにより、セシウム137が活発に福島県沿岸及び日本沖合から外洋へ拡散し、同時に海洋の浅い層から深い層へ拡散したことが示唆された。
川村 英之; 上平 雄基; 小林 卓也
no journal, ,
原子力機構は、緊急時海洋環境放射能評価システムを開発した。本システムは、現在試験運用中であり、原子力施設から海洋へ放出される放射性核種を想定して、海洋拡散予測を毎日行っている。本研究では、システムで実行される海洋拡散シミュレーションの予測精度を検証するため、海況の予測データと再解析データを入力して、福島第一原子力発電所から放出されるセシウム137を想定した海洋拡散シミュレーションを実行した。予測シミュレーションと再解析シミュレーションの結果を比較することで、予測精度を定量的に評価した。また、アンサンブル予測を実行することで、予測精度を向上させることに成功した。さらに、領域海洋モデリングシステムを導入し、沿岸域と沖合域の海洋循環を高精度に計算した。その結果、サブメソスケール渦と潮流がセシウム137の海洋拡散に影響を与えることが示唆された。