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Rai, D.*; 北村 暁; Altmaier, M.*; Rosso, K. M.*; 佐々木 隆之*; 小林 大志*
Journal of Solution Chemistry, 47(5), p.855 - 891, 2018/05
被引用回数:11 パーセンタイル:10.90(Chemistry, Physical)ジルコニウムについて、単核および複核の加水分解種の生成定数および非晶質二酸化ジルコニウム(ZrO(am))の溶解度積を導出した実験データをレビューした。このレビューを通して、加水分解種(Zr(OH), Zr(OH)(aq), Zr(OH), Zr(OH)およびCaZr(OH))の生成定数やZrO(am)の溶解度積を新規に決定もしくは改訂した。
Rai, D.*; 北村 暁; Rosso, K. M.*; 佐々木 隆之*; 小林 大志*
Radiochimica Acta, 104(8), p.583 - 592, 2016/08
被引用回数:6 パーセンタイル:47.31(Chemistry, Inorganic & Nuclear)結晶質二酸化ハフニウム固相(HfO(cr))の溶解度における酸濃度の影響を調査した。本研究では、(1)2種類の固相量を使用、(2)固相の酸洗浄、(3)1400Cでの固相の加熱、(4)二酸化ハフニウムが非晶質(am)から結晶質(cr)に変遷するかどうかを調べるための固液混合状態での90Cでの試験、を実施した。これらの処理の結果、HfO(cr)には少量の結晶性の低い(ただし非晶質ではない)成分(HfO(lcr))が含まれており、これがHfO(cr)よりも溶解度を制限する固相となることが結論づけられた。溶解度データはPitzerおよびSITの両モデルで説明できた。HfO(cr)の溶解度積の対数値も推定された。少量の結晶性の低い固相が確認されたことは、鉱物表面がしばしば構造的または組成的に不完全で、結晶固相より高い溶解度を示す一般的な傾向と整合している。本研究は溶解度データの解釈において、難溶性固体の溶解挙動が固有の固相に規定されることが観察されることに注意を払う必要があることを強調している。
清水 三郎; 佐藤 章一; 中島 隼人; 小貫 薫
電気化学および工業物理化学, 50(11), p.898 - 903, 1982/00
ニッケル塩-エタノール2成分系と混合ニッケル塩-水3成分系の溶解度を測定した。その結果、NISプロセスに不可欠なヨウ化ニッケル(II)と硫酸ニッケル(II)の分離法として、次の2方法が有効であることを見出した。第1の方法は、無水エタノールのかわりに5~10wt%の含水エタノールを溶剤として乾燥混合塩からヨウ化物のみを抽出する方法である。第2に方法は、濃厚な混合水溶液から硫酸ニッケル(II)含水塩が選択的に晶析することを利用する分離法である。25Cでの、ヨウ化ニッケル(II)540gを含む100g溶液中の、硫酸ニッケル(II)7水塩共存下における硫酸ニッケル(II)溶解度は0.5gである。晶析分離法を採用することにより、水素1モル当りの熱所要量は2538kJから1736kJへ減少した。