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出雲 三四六; 本木 良蔵; 小野間 克行; 本石 章司; 井口 明; 川上 泰; 鈴木 恭平; 中村 治人; 佐藤 淳和*
JAERI-M 84-024, 27 Pages, 1984/02
U(n,f)法によるMoの製造によって発生した有機廃液(15v/oD2EHPA-四塩化炭素)を処理するための技術開発を行った。有機廃液中に含まれる放射体のウラン、プルトニウム、放射体のZr-Nbを炭酸ナトリウムで抽出する。この際、二相の分離を促進するため少量のエチル・アルコールを添加すると放射能、Zr-Nbとも210の高い除染係数が得られることを見い出した。抽出した炭酸ナトリウム中の放射体とZr-Nbを沈澱として処理するため、炭酸塩を硝酸塩に変換ののちNaOH、NHOH、Mg(OH)、およびCa(OH)を加えて沈澱生成、濾過した場合と、炭酸塩にCa(OH)を直接加えて沈澱生成、濾過した場合を比較した。その結果、後者の方法による沈澱の濾過性が良好で、かつ除染係数も放射能で510~110、Zr-Nbと高い値が得られた。処理後の有機廃液はD2EHPAと四塩化炭素に蒸留分離し、D2EHPAは焼却または固化処分のため一時保管した。