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飯村 秀紀; 堀口 隆良*; 石田 佳久*; 伊藤 光雄; 小泉 光生; 宮部 昌文; 大場 正規
Journal of the Physical Society of Japan, 77(2), p.025004_1 - 025004_2, 2008/02
被引用回数:1 パーセンタイル:11.68(Physics, Multidisciplinary)Re(半減期210年)は、天体中での中性子捕獲反応で生成される割合が元素合成の年代測定に影響することから注目されている核種である。中性子捕獲断面積を理論計算するには原子核のスピンを知る必要があるが、Reのスピンは未だ確立していない。そこで、スピンを含めてこの核種の核構造を明らかにするために、Reのレーザー分光を計画し、その第一歩として()反応によるReの生成量を測定した。実験は、タンデム加速器の陽子ビームでWターゲットを照射して行った。照射試料を化学分離し、線を測定することによりReの生成量を初めて決定した。その結果、W()Re反応の生成量は、W(p,n)Re反応の生成量とほぼ等しいことがわかった。このことから、Reのスピンは既に知られているReのスピン(=8)と等しいと推定できる。
飯村 秀紀
no journal, ,
放射性La同位体の原子スペクトルの超微細構造を、コリニア・レーザー分光の手法を用いて高精度で測定した。超微細構造定数から、これらの原子核の基底状態の電磁モーメントを決定した。得られたモーメントをニルソン模型と比較してみたところ、Laでは四重極モーメントが実験値と大きく異なることがわかった。Woods-Saxonポテンシャルを用いたポテンシャルエネルギーの計算によれば、質量数が130近傍のLa同位体は原子核の形状が極めて非軸対称であると理論的に予測されている。ニルソン模型では軸対称変形が仮定されているので、この模型と実験値との不一致は原子核の非軸対称変形に起因している可能性がある。また、LaとLaで観測された超微細構造異常についても議論する。