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伊藤 集通; 常山 鉄平; 乙坂 重嘉
no journal, ,
本研究では、地球環境への供給開始時期及び供給量が比較的明らかになっている人工放射性核種(Sr, Cs, Pu)に着目し、日本海における存在量とその時間変化を見積もることを試みた。使用したデータは、気象研究所のHAMデータベース,原子力機構のJASPERデータベース及びIAEA-MELのMARISから抽出した。解析の結果、(1)日本海では、大気からの降下量と同等かそれ以上の人工放射性核種が約30年間で蓄積されている,(2)特に、粒子状物質によって海水中から除去されやすいPuはその傾向が強い,(3)太平洋亜熱帯域からの比較的高濃度な人工放射性核種を含む海水の流入や、粒子による表層から深層への除去などにより、日本海深層に各核種が蓄積される、といったことが示唆された。また、本研究の成果は他の化学種についても適応できるもので、日本海における物質循環解明の一助になるものと考える。