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中山 芳樹*
JNC TJ7420 2005-113, 160 Pages, 1989/03
東濃鉱山試験坑道において応力解放法(オーバーコアリング法)による初期応力測定を行い,岩盤応力の解析を実施した。 その結果,測定された水平面内の最大主応力の方向は,おおよそ北北西南南東方向の圧縮応力で,月吉断層とほぼ直交する。最大応力の大きさは被り圧程度で,最小応力の大きさの約2.1倍である。また,鉛直応力は被り圧の約2/3の大きさで小さめである。これは何か応力を乱す原因があるかと思われ,例えば測定地点は試験坑道の南側約22mにある月吉断層に下盤に位置するため,断層を境として上盤の鉛直応力が下盤に伝わりにくい状態となっている可能性もある。