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戸井田 克*; 渥美 博行*; 名児耶 薫*; 須山 泰宏*
JNC TJ7400 2005-057, 113 Pages, 2004/03
本報告書は,複数の不飽和領域調査手法を同一の試験サイトで実施し,結果を相互に補間した評価事例を提示することを目的として,NATM坑道において孔間連続波データー,坑道壁面近傍の間隙水圧計測を行なった結果をまとめたものである。
戸井田 克*; 須山 泰宏*; 名児耶 薫*; 渥美 博行*
JNC TJ7440 2003-001, 92 Pages, 2003/03
東濃地科学センターでは、坑道周辺に生じる不飽和領域の現場計測手法の開発として、これまで岩盤の含水量分布の計測方法であるTDR(Time Domain Reflectmetry)法の検討を行ってきた。このTDR法に基づいたパッカー式プローブを製作し、昨年度は、東濃鉱山において、原位置適用試験を実施している。一方、近年実用化されつつある連続波レーダーは、堆積岩においても従来のレーダーに比べ透過度が大きく、電磁波速度構造から求められる含有量分布から不飽和領域の面的分布を把握できる特長を有している。本件は、TDR法の原位置計測結果を評価するための比誘電率等に関する情報を得るために、第2計測坑道において、孔間連続波レーダー計測とNATM坑道において地表連続波レーダー計測を実施したものである。その結果、以下のことが明らかとなった。1.孔間連続波レーダーによる比誘電率のトモグラフィ解析結果は、絶対値は異なるものの、変動の傾向としてTDR法の比誘電率解析結果と整合的であった。よって、絶対値の補正を行うことにより、孔間連続波レーダーをTDR法の孔間におけるデータ補間に適用することは、十分に可能であると考えられる。2.地表連続波レーダーを適用することにより、孔壁から岩盤内部の比誘電率に関する情報を取得することができた。このことから、地表連続波レーダーを用いて不飽和領域に資する情報を取得することは、可能であると考えられる。