Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
再処理技術開発センター
JAEA-Evaluation 2015-012, 83 Pages, 2015/12
日本原子力研究開発機構(以下、「原子力機構」という。)は、「国の研究開発評価に関する大綱的指針」及び「文部科学省における研究及び開発に関する評価指針」、並びに原子力機構の「研究開発課題評価実施規定」等に基づき、第2期中期目標期間(平成2226年度)における軽水炉使用済燃料の再処理技術開発及び民間事業者の核燃料サイクル事業への支援として「核燃料物質の再処理に関する技術開発」に係る事後評価を研究開発・評価委員会(高速炉サイクル研究開発・評価委員会)に諮問した。これを受けて、高速炉サイクル研究開発・評価委員会は、第2期中期目標期間における軽水炉使用済燃料の再処理技術開発及び民間事業者の核燃料サイクル事業への支援について、妥当であると評価した。
青嶋 厚; 上野 勤; 塩月 正雄
Proceedings of 16th International Conference on Nuclear Engineering (ICONE-16) (CD-ROM), 9 Pages, 2008/05
ガラス固化技術開発施設(TVF: Tokai Vitrification Facility)は、1995年より東海再処理工場(TRP)での軽水炉使用済燃料再処理により発生した高放射性廃液のガラス固化処理を行ってきている。ガラス固化での中心となる装置は溶融炉であるが、溶融ガラスの腐食性によりその設計寿命は5年に設定されており、これに起因する溶融炉交換のために運転停止や解体廃棄物の発生が生じる。この問題を解決するためには、構造材料の長寿命化を図るとともに、白金族蓄積に対する対策技術開発が必須である。このため、原子力機構ではこれら目標を達成するための開発計画を立案し、高耐食性を有するとともに白金族を容易に排出するための温度制御が可能な溶融炉の開発を進めている。また、これにあわせ白金族の機械式除去技術の開発や、低温溶融技術開発,白金族の廃液からの除去技術開発を進めている。
青嶋 厚; 上野 勤; 塩月 正雄
Proceedings of European Nuclear Conference 2007 (ENC 2007) (CD-ROM), 5 Pages, 2007/09
東海再処理工場(TRP)では、平成17年度末に、約30年に渡る電力会社との再処理契約に基づく運転を完了し、平成18年度からは、「ふげん」のMOX使用済燃料を用いて技術開発のための試験運転を実施している。一方、TRPの運転に伴う高放射性液体廃棄物の処理は、平成7年よりガラス固化処理技術開発施設(TVF)にて行っており、今後さらに固化処理を継続する予定である。TVFでは、溶融炉が主たる装置であるが、現状では高温ガラスの腐食性のため、その設計寿命は5年間に制限されており、今後製造する固化体本数を考慮した場合、約10年後の溶融炉の交換が必要になる。また、溶融炉の運転では、白金族元素の円滑な抜き出しが安定運転のためには重要であり、今後、TVFの円滑な運転のために、既設溶融炉からの白金族元素の確実な抜き出しを確保するとともに、大幅な長寿命化及び白金族元素抜き出し性能向上を図った新型溶融炉の開発が必要となる。このため、JAEAでは、必要となる新技術の絞込みを行い、その開発計画を作成し、それに基づき精力的に開発を進めている。
中谷 隆良; 小坂 哲生; 新妻 孝一; 藤原 孝治; 仙波 康成; 阿部 真也
no journal, ,
原子力機構はガラス固化技術開発施設に設置されている高レベル放射性廃液のガラス固化処理を行うガラス溶融炉の炉内の電極や耐火レンガの腐食進行状況を定期的に確認し、ガラス溶融炉を設計寿命まで有効に活用していく計画である。この腐食進行状況を確認するための炉内計測技術を開発した。その結果、遠隔操作での炉内計測が可能となった。
山下 照雄; 三浦 昭彦; 加藤 淳也; 塩月 正雄; 大野 勇*; 福井 寿樹*; 山崎 晶登*; 松本 史朗*
no journal, ,
本技術開発の目的は、高レベル放射性廃液の処理処分コスト低減等を図るため、現行のガラス固化溶融炉を高度化し、溶融炉の長寿命化を実現することである。長寿命炉の要求機能に基づく候補炉形式を具体化するとともに、主要高度化技術であるスカル層形成機能及び可換式電極構造について、設計検討,基礎試験及び解析評価により成立性を評価し、開発目標である炉寿命20年間を達成できる溶融炉概念と各技術条件の見通しが得られた。これらの成果をもとに次年度以降、各要素技術評価試験,小型炉試験,シミュレーション解析評価を実施し、平成20年度までに長寿命炉の基本仕様を具体化し成立性を確認する。
三浦 昭彦; 中島 正義; 山下 照雄; 堺 公明; 塩月 正雄; 佐藤 暁拓*; 川原 仁志*
no journal, ,
ガラス固化溶融炉の運転支援や次世代溶融炉設計の支援を目的として、溶融炉内で生じる代表的な現象である伝熱,流動,電位,不溶解性粒子の挙動及びこれに伴う溶融ガラスの粘性・比抵抗の変化を連成させるとともに、ガラス原料の供給・流下に伴う液面の上下動などの物理挙動をモデル化したシミュレーションシステムを開発し、TVFの運転データとの比較により、有効性を確認した。
三浦 昭彦; 加藤 淳也; 山下 照雄; 塩月 正雄; 松本 史朗*
no journal, ,
高レベル放射性廃液のガラス固化溶融炉の長寿命化の検討のため、炉壁冷却による耐火材の侵食抑制の効果を確認のため、2種類の耐火物(K-3, CS-5)を対象として、温度と侵食速度との関係を評価した。この結果、侵食速度は温度に関しアレニウス型の傾向を示し、5か月に渡る長期の浸漬試験の結果、顕著な侵食が観察されなかったことから、炉壁冷却による長寿命化が得られる見通しが得られた。
小林 秀和; 捧 賢一; 薄井 康史; 菖蒲 康夫; 塩月 正雄
no journal, ,
東海ガラス固化技術開発施設(TVF)における高レベル放射性廃液組成に関して、非放射性の模擬廃液を用いた基礎試験及び小型溶融炉による固化処理試験により、ガラス固化体中の廃棄物含有率を現状の標準値である25wt%から30wt%程度まで高められる技術的見通しを得た。なお、本研究は原子力機構と電気事業者11社及び日本原燃との共同研究にて実施しているものである。
佐藤 日出夫; 黒沢 明; 永石 隆二; 山田 禮司; 綿引 優
no journal, ,
ガラス固化体を放射線源として利用することで放射性廃棄物の資源化を図ることを目的とし、ガラス固化体片による溶液中の金属イオンの吸収線量評価及びCr(6価)の無害化等を対象とした、Ce(4価), Cr(6価)の還元試験を実施した。Ce(4価), Cr(6価)の各溶液について照射前後の吸光度を測定した結果、Ce(4価), Cr(6価)ともに減少し、3価に還元されたことが確認できた。
加藤 淳也; 三浦 昭彦; 塩月 正雄; 山下 照雄
no journal, ,
高レベル放射性廃液のガラス固化溶融炉の長寿命化の検討のため、電極に使用する金属材料の静的な侵食試験を実施し、溶融ガラスに対する侵食速度を測定するとともに、SEM/EDXにより観察及び分析を行った。この結果、長寿命ガラス固化溶融炉用電極材料として、INCONEL600系ニッケル合金であるNCF690及びNi-Cr-Co系合金であるRS311は、緻密な酸化クロム層を形成しており耐侵食性に優れていることを確認した。
山下 照雄; 正木 敏夫; 塩月 正雄; 山崎 晶登*; 伊藤 俊行*; 大野 勇*; 松本 史朗*
no journal, ,
高レベル放射性廃液のガラス固化溶融炉の長寿命化を図る技術的方策を検討し、それらを具体化した候補炉形式の基本機能を解析等により比較評価することにより、主候補となる炉形式を絞り込んだ。
宮内 厚志; 守川 洋; 捧 賢一; 山下 照雄; 塩月 正雄
no journal, ,
溶融ガラス中に懸濁する粒子状物質の形態,形状及び粒度分布を評価するとともに、粒子状物質を含有する溶融ガラスを安定して流下するための炉底構造及び条件に関する基礎試験を実施し、溶融ガラスの温度と粘度の関係並びに高粘性ガラスに対する流下促進対策の見通しが得られた。
捧 賢一; 宮内 厚志; 守川 洋; 山下 照雄; 塩月 正雄
no journal, ,
長寿命ガラス固化溶融炉にて処理するガラスの特性範囲を把握するため、将来の核燃料サイクルを想定した使用済燃料(高燃焼度燃料,FBR燃料等)の再処理に伴い発生する高レベル廃液組成とその幅の推定に基づき、溶融炉の運転に最も重要な物性である粘性(流動性,流下性)及び比抵抗(加熱性)を測定した。将来の使用済燃料・再処理条件として8ケース(燃焼度28-153GWD/t,比出力10-60MW/t,現状の再処理工程-マイナーアクチニドを回収するFBR再処理工程、等の幅を考慮)を想定し、燃焼崩壊計算コードを用いてこれらを再処理することにより発生するHLW組成を設定した。このHLW組成をもとにガラス固化時に発熱量の制限まで廃棄物成分を含有させるという考え方で想定固化ガラス組成の範囲を求め、粘性・比抵抗に影響する白金族元素含有率の範囲の評価並びに物性値を取得した。粘性は、TRPの標準固化ガラス組成の0.5-1.8倍の範囲であった。比抵抗は、TRPの標準固化ガラス組成の0.5-1.5倍であった。
中島 正義; 大枝 幹拓; 山下 照雄; 塩月 正雄; 川原 仁志*; 佐藤 暁拓*
no journal, ,
長期的なガラス固化溶融炉の状態を解析的に評価することを目的として、ドレンアウト等で液面位置が大きく変化する場合の挙動とドレンアウト後のガラス残留状態の解析評価のため、VOF法による自由表面を持つ流れの解析機能をガラス固化溶融炉シミュレーションシステムに組み込み、有効性を確認した。
伊藤 義之; 池上 靖志; 須田 正規; 新原 盛弘; 藤原 孝治
no journal, ,
使用済燃料の再処理によって発生する高レベル放射性廃液をガラス溶融する際、溶融炉からのオフガスに含まれるホウ素等は、廃気洗浄装置(スクラッバ,ベンチュリスクラッバ)の配管に付着する。このため、廃気配管には水洗浄装置等が設置されており、廃気配管の差圧の上昇傾向が確認された際は、水洗浄を実施してきた。今回、基礎試験等によりベンチュリスクラッバ差圧の上昇メカニズムを明らかにすることにより、廃気配管への付着を抑制する運転方法及び効果的な洗浄方法を確認した。その結果、差圧上昇は、廃気冷却管の水洗浄によるホウ酸を含むスクラッバ洗浄水の一部が、ミストとして廃気配管へ移行し、固化セルからの湿度の低い空気と接することにより乾燥・析出し、ベンチュリスロート部入口に蓄積することによって起こることを確認した。また、洗浄方法の確認試験を行い、付着物が蓄積しやすい固化セル空気との合流部以降の廃気配管内を効果的に洗浄する方法を確認した。本結果を基に洗浄方法を改善し、定期的に洗浄ラインからの廃気配管の溶解洗浄を行うこととしたことにより、廃気洗浄装置の安定運転を継続している。
佐藤 日出夫; 黒沢 明; 永石 隆二; 山田 禮司; 綿引 優
no journal, ,
ガラス固化体片による溶液中の金属イオンの還元試験を実施し、その結果、ガラス固化体片が放射線源として有効であることが確認されているが、本報告ではさらにアルミナを添加した還元促進試験を実施した。本試験に用いる添加物には、放射線による水素生成促進反応において有効性が確認されているアルミナを選定した。0.5mmol/L-2クロム酸カリウム溶液にアルミナを5wt%又は10wt%添加したものと添加なしのものを、それぞれ23mlのポリエチレン製容器に入れたものを試料とした。線源として30gのガラス固化体片を用いて、Cr(VI)がほぼ完全にCr(III)に還元されるまで照射し、吸光光度法によりCr(VI)の測定を行った。実験の結果、アルミナを添加していないCr(VI)溶液は照射開始後約240時間でCr(III)にほぼすべて還元された。この時の吸収線量率は35Gy/hであった。アルミナを5wt%添加した場合は167時間、アルミナを10wt%添加した場合は152時間でCr(III)に還元され、アルミナ添加による還元の向上が確認できた。この結果は、アルミナを添加していないCr(VI)還元速度0.12molLhGyに対し5wt%添加で0.17molLhGy, 10wt%添加で0.19molLhGyの還元速度となる。
加藤 淳也; 三浦 昭彦; 山下 照雄; 塩月 正雄
no journal, ,
ガラス溶融炉の長寿命化検討のため、溶融炉に使用されるクロム系,AZS系及び高ジルコニア質の耐火物にて、侵食試験を実施した。侵食試験の結果、K-3あるいはCZにおいて耐火物表面温度1100C程度に抑えれば、長寿命炉の設計寿命である20年を達成できる見通しが得られた。
三浦 昭彦; 小林 秀和; 菖蒲 康夫; 塩月 正雄; Weisenburger, S.*; Roth, G.*
no journal, ,
ガラス固化プロセスにおける硫酸塩の相分離(イエローフェーズ)に関する基礎試験を実施した。この結果、析出物の主成分が硫酸ナトリウムであること、ガラス原料及び模擬ガラス固化体への溶解度及びその温度依存性を確認した。また、硫酸ナトリウムはガラスとの反応で分解され、溶解度が時間とともに減少する傾向があることを確認した。
藤原 孝治
no journal, ,
本資料は、METI、原子力安全・保安院,核燃料サイクル安全小委員会及び同再処理WG(H20年5月16日開催予定)において、日本原燃K施設溶融炉で確認された運転不調の原因対策の検討プロセス及び内容の審議の参考とすることを目的として、TVFのホット運転で確認された課題及びこの対策,K施設への反映事項について説明を行うものである。
永石 隆二; 山田 禮司; 佐藤 日出夫; 黒沢 明; 綿引 優; 檜山 敏明
no journal, ,
使用済核燃料の再処理で排出される放射性廃棄物のガラス固化体の分析片を線源として、水溶液中の放射線誘起反応を研究した。4価セリウムや6価クロムの還元を用いた固化体の線量評価では、固化体片から発生するCs-137の線だけでなく、Sr-90などのベータ線も水溶液中の反応に関与する結果を得た。また、Co-60の線源と比較して、ガラス固化体の線源利用について考察した。