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3次元反射法地震探査による断層の地下構造調査

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太田 陽一*; 井川 猛*; 伊藤 谷生*

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兵庫県南部地震により地表に出現した断層周辺において、副断層・枝断層などを含めた地下構造形態を明らかにするために、3次元反射法地震探査による調査・解析を行った。また、断層面の地下構造を把握する調査手法として、本手法の適用性の検討を行った。調査は、兵庫県北淡町小倉周辺の野島断層を中心として、一辺約200mの正方形の領域に10mのメッシュ状に440カ所の受振点を設け、ミニインパクタを電源として領域内部および周辺の道路上並びに牧草地で合計141カ所で発振を行う方法の3次元地震探査を実施した。現地調査で得られたデータに対して、静補正を中心とした3次元データ処理を実施し、その結果、調査域を5m$$times$$5mの区画に分割した重合トレースが得られ(平均25重合)、重合断面図、マイグレーション断面図、タイムスライス等が得られた。断層を境に海側ブロックでは連続性の良好でない水平/やや西傾斜の反射面が認められる。一方山側ブロックでは北西に傾斜した連続性の良い反射面が認められる。タイムスライス上では東にゆるく凸に湾曲した構造が認められる。これら2つのブロックの境界面の面的分布はタイムスライス上でより明確に確認できる。このことにより、断層面の地下構造を把握する調査手法として、3次元反射法地震探査の適用が有効である事がわかった。

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