検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年

平成13年度 表層水理研究における蒸発散量推定手法の比較

None

越川 憲一*; 若松 尚則*; 小田川 信哉*

not registered; not registered; Odagawa, Shinya*

核燃料サイクル開発機構、東濃地科学センターでは、広域地下水流動研究および超深地層研究所計画の一環として実施している表層水理研究の一つとして、地下水浸透流解析に用いる上部境界条件の一つである、表層部から深部岩盤への浸透量の算出に用いる蒸発散量を算出するための観測を継続している。本業務の目的は、岐阜県瑞浪市に位置する観測地点(観測天名:SMT・SMP)の気象データから、傾度法・ボーエン比熱収支法・ハーモン法およびソーンスウェイト法を用いて蒸発熱量を算出し、ペンマン法の結果と比較・検討するとともに、各手法による蒸発散量を用いて算出した岩盤浸透量を比較し、蒸発散算出方法の適用性について検討することである。本業務では、気象データの見直し・欠測の補完を実施した後、各算出方法の論理的な前提条件まで立ち返り、各算出方法の確からしさを検討した。次に、傾度法・ボーエン比熱収支法・ソーンウェイト法・ハーモン法を用いて蒸発散量を算出した。最後に、各手法において算出した実蒸発散量を雨量・河川流出高を用いて、モデル流域における岩盤浸透量を試算した。理論的な適用条件を検討した後、傾度法・ボーエン比熱収支法・ソーンスウェイト法・ハーモン法による実蒸発散量を比較・検討した結果、各手法の確からしさを検討できた。その結果、ボーエン比熱収支法とペンマン法は、地面の水分量を反映した現実的な蒸発散量を算出していることが推察できた。ソーンスウェイト法やハーモン法による年度蒸発散量は、ボーエン比熱収支法やペンマン法とほぼ同じ結果となった。傾度法は、その前提条件である風速の対数分布を事前に確認されていないことから、現時点における算出精度は悪いことが判明した。今後、樹冠上の複数高度のおける風速の測定によって地面修正量を求めることにより、傾度法の算出精度の向上が期待できる。

no abstracts in English

Access

:

- Accesses

InCites™

:

Altmetrics

:

[CLARIVATE ANALYTICS], [WEB OF SCIENCE], [HIGHLY CITED PAPER & CUP LOGO] and [HOT PAPER & FIRE LOGO] are trademarks of Clarivate Analytics, and/or its affiliated company or companies, and used herein by permission and/or license.