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若松 尚則*; 渡辺 邦夫*; 竹内 真司; 三枝 博光
応用地質, 49(3), p.126 - 138, 2008/08
先行降雨や気圧などの気象変動や、他の井戸の水位変動を説明変数とした線形回帰モデルを作り、その中のパラメータを遺伝的アルゴリズムを使って求めて井戸間の類似度を評価する方法を提案した。この方法によれば、各説明変数の寄与度とモデル全体の適合度を指標に各井戸地点の地下水流れの類似性を評価できる。今回この方法を岐阜県東濃地区内の12本の浅井戸の地下水位変動に適用した。これらの井戸の水位変動は基本的に降雨と揚水要因により影響されているが、地質条件が異なるため、それらの要因に対して異なった応答を示す。本研究では、先行降雨と気圧を説明変数に用いた線形回帰モデルと他井戸の水位を説明変数としたモデルについて検討した結果、当地区の井戸の地下水変動は、おもに、地質条件の違いによる降雨浸透に伴う水圧伝播の速さの違いによってグループ化しうることがわかった。また、他井戸の水位を説明変数とした場合の適合度と先行降雨等の想定される要因を説明変数としたときの適合度を比較することにより、それらの要因の影響度をある程度評価しうることがわかった。
高瀬 博康*; 稲垣 学*; 野口 俊英*; 島岡 晶子*; Martin, A. J.*; 若松 尚則*; 高瀬 今日子*; 田原 道子*; 松井 裕哉
JAEA-Research 2007-066, 215 Pages, 2007/08
深部地質環境の空間的不均質性に起因する不確実性の存在を前提として、安全評価の信頼性を向上するための手法構築を行い、種々の証拠によって最尤と考えられる選択肢のみではなく、可能性は低いが否定することのできない選択肢についても明示的に検討に含めることにより、各調査段階で残されている不確実性の種類や大きさを顕在化することが可能となった。また、このような選択肢を網羅的に抽出し、複数の証拠を用いて包括的に評価を行うための体系的な方法論を明らかにした。さらに、過去数か年に渡って実施した地下水流動解析や物質移動解析等の関連する研究成果を統合することにより、幌延の地質環境を事例とした不確実性を考慮した安全評価手法を具体的に示した。
高瀬 博康*; 野口 俊英*; 若松 尚則*; Martin, A. J.*; 山田 和公*; 高瀬 今日子*; 田原 道子*
JNC TJ5400 2005-001, 200 Pages, 2005/03
幌延深地層研究計画では、処分技術および安全評価手法の信頼性向上のために、地表からの調査により取得された地下深部までの地質環境データ及びこれを用いて構築された地質環境モデルを用いて処分技術及び安全評価手法に関する研究を行うこととしている。本研究では、地表からの調査段階において取得した地質環境データに基づき構築した地質環境概念モデルに基づき、その不確実性を考慮した地下水流動解析及び物質移行解析を実施するとともに、幌延深地層研究計画で計画されている物質移行に関する原位置試験計画検討のための予察的解析を実施した。
越川 憲一*; 若松 尚則*; 小田川 信哉*
JNC TJ7440 2002-006, 61 Pages, 2002/03
核燃料サイクル開発機構、東濃地科学センターでは、広域地下水流動研究および超深地層研究所計画の一環として実施している表層水理研究の一つとして、地下水浸透流解析に用いる上部境界条件の一つである、表層部から深部岩盤への浸透量の算出に用いる蒸発散量を算出するための観測を継続している。本業務の目的は、岐阜県瑞浪市に位置する観測地点(観測天名:SMT・SMP)の気象データから、傾度法・ボーエン比熱収支法・ハーモン法およびソーンスウェイト法を用いて蒸発熱量を算出し、ペンマン法の結果と比較・検討するとともに、各手法による蒸発散量を用いて算出した岩盤浸透量を比較し、蒸発散算出方法の適用性について検討することである。本業務では、気象データの見直し・欠測の補完を実施した後、各算出方法の論理的な前提条件まで立ち返り、各算出方法の確からしさを検討した。次に、傾度法・ボーエン比熱収支法・ソーンウェイト法・ハーモン法を用いて蒸発散量を算出した。最後に、各手法において算出した実蒸発散量を雨量・河川流出高を用いて、モデル流域における岩盤浸透量を試算した。理論的な適用条件を検討した後、傾度法・ボーエン比熱収支法・ソーンスウェイト法・ハーモン法による実蒸発散量を比較・検討した結果、各手法の確からしさを検討できた。その結果、ボーエン比熱収支法とペンマン法は、地面の水分量を反映した現実的な蒸発散量を算出していることが推察できた。ソーンスウェイト法やハーモン法による年度蒸発散量は、ボーエン比熱収支法やペンマン法とほぼ同じ結果となった。傾度法は、その前提条件である風速の対数分布を事前に確認されていないことから、現時点における算出精度は悪いことが判明した。今後、樹冠上の複数高度のおける風速の測定によって地面修正量を求めることにより、傾度法の算出精度の向上が期待できる。
遠山 茂行*; 若松 尚則; 小田川 信哉
JNC TJ7440 2000-026, 910 Pages, 2000/08
東濃鉱山において実施された第2立坑の掘削が表層水理に与える影響を把握するために、第2立坑周辺の瀬戸層群を対象に土壌水分・地下水位観測が1989年9月から行われている。しかし、土壌水分計は瀬戸層群全深度を網羅していないため瀬戸層群全体の地下水流動を検証できず、表層付近の地下水流動を反映しているか検討できない。この問題を解決するために、東濃鉱山と同様の地質構造である正馬川モデル流域において、瀬戸層群全深度を網羅するように土壌水分計が設置されている。本業務では、正馬川モデル流域と東濃鉱山流域の調査・観測結果を比較し、東濃鉱山流域における観測結果の妥当性を検討した。
遠山 茂行*; 若松 尚則; 岡崎 彦哉
JNC TJ7440 2000-020, 21 Pages, 2000/03
正馬様用地および周辺地域において観測されている気象・河川流量・地下水位・土壌水分のデータを、テレメータにより回収・処理するとともに水理定数を算出するためソフトウェアを作成した。本ソフトウェアは、自動または手動によるデータ回収、データ処理、表やグラフの表示、蒸発散や岩盤浸透量の計算、という機能からなる。
遠山 茂行*; 若松 尚則; 岡崎 彦哉
JNC TJ7440 2000-019, 17 Pages, 2000/03
核燃料サイクル開発機構では、地表から地下深部までの地下水流動を把握するため、地下水流動を規制する地質構造、水理地質学的研究を実施している。この研究の一環として、地下水流動を規制する地質構造、水理地質学的研究を実施している。この研究の一環として、地下水、気象、河川流量および土壌水分の観測(表層水理定数観測)を継続して行っている。現在まで、ICカード等を記録媒体とするデータ収録装置を使って、半自動観測を行っているが、今後、計画されている研究坑道掘削の影響調査においては、より迅速な観測結果の把握と評価が求められる。本業務では、表層における地下水流動特性の変化を随時観測するために、正馬様用地においては計測している気象観測装置、河川流量計、土壌水分計および地下水位計に電話回線を使用してデータを回収・管理するためのテレメータ集中管理システム用の機器を設置した。今回新たに設置した機器は、以下のとおりである。
遠山 茂行*; 若松 尚則; 岡崎 彦哉
JNC TJ7440 2000-018, 55 Pages, 2000/03
核燃料サイクル開発機構(以下、サイクル機構)では、東濃鉱山周辺地域を対象に、地表から地下深部にかけて地下水流動に関する研究を行っている。その研究の一環として、本業務では、正馬様用地内における表層地質のうち、瑞浪層群の水理地質構造および地下水挙動を把握することを目的に、試錐調査および電気検層、多点温度検層、水理試験(岩盤湧水圧測定)を実施し、長期的な地下水位観測が行えるよう、地下水位計および地下水位データのテレメータ集中管理システム用ロガ-の設置を含む観測井戸の設置を行った。試錐調査結果(99MS-05孔;孔口標高221.31m、掘削深度42.8m)から、観測井戸の掘削位置では、G.L.-6.10mまでは砂礫層からなる崖錐堆積物が分布し、その下位に瑞浪層群の明世累層凝灰質砂岩、明世累層基底礫岩、土岐夾炭累層泥岩が分布すること、G.L.-40.9mより深部はマサ状に強風化した土岐花崗岩が分布することが明らかになった。多点温度検層結果によると、G.L.-2930m、-3031m、-33m、-35.5m、-4144m付近に明瞭な地下水の流動が確認された。また、それぞれの地下水流動部における水理試験結果によると、G.L.-33m、-35.5m、-41-44m付近は、静水圧分布を示す地下水流動系であるが、G.L.-29m30m、-3031m付近は、それとは別の地下水流動系であることが明らかになった。これらの結果より、地下水観測井戸のストレーナ設置深度は、瑞浪層群明世累層基底礫岩部であるG.L.-28.8533.4m区間とした。
遠山 茂行*; 若松 尚則; 岡崎 彦哉
JNC TJ7440 99-031, 22 Pages, 1999/09
対象地域の表層部の水理学的環境を把握するため、柄石川上流域の花崗岩および瀬戸層群の分布するエリアを対象として、表層水理観測システムを設置した。観測システムは河川流量計および気象観測装置からなる。河川流量計は1.5フィートと2インチの2つのパーシャルフリュームより構成され、柄石川本流に設置された。気象観測装置は流域北西部の尾根上に設置され、降水量および蒸発散量を把握するための観測装置からなる。
遠山 茂行*; 若松 尚則; 岡崎 彦哉
JNC TJ7440 99-020, 27 Pages, 1999/05
広域地下水流動研究の一環として、表層部の水理学的環境を詳細に把握するため、表層水理定数観測システムが既設されている柄石川流域の小流域において、河川流量計、地下水位計を設置した。地下水位計を設置するために実施したボーリング結果(99RT-01孔:掘進長35.0m)によると、G.L.-32.75m(標高333.27m)まで瀬戸層群の砂礫層が分布し、その下位に、マサ化した基盤花崗岩が分布する。地下水面はG.L.-15.0m付近に認められた。現場透水試験の結果、瀬戸層群で9.9010-8m/s、基盤花崗岩マサ部で1.8110-6m/sの透水係数が得られた。
遠山 茂行*; 若松 尚則*; 岡崎 彦哉*
JNC TJ7440 98-006, 250 Pages, 1999/02
対象流域表層部の水理学的環境を把握するため、気象観測装置、河川流量計、地下水位計、土壌水分計から構成される表層水理定数観測システムを正馬様における一つの流域に設置した。地下水位計を設置するために掘削した2本のボーリング結果(98MS-03 孔:30m、98MS-04孔:10m)から、表層部の地質構造を把握した。地表から深度-16.0m付近(標高276.5m付近)まで瀬戸層群の砂礫が分布し、その下位には瑞浪層群の砂質シルト岩が分布する。地下水面は瀬戸層群下部に認められ、基底部に鉄の沈着が認められることから、この基底部が瀬戸層群の主要な帯水層と見ることができる。透水試験の結果、瀬戸層群基底部で2.4010-8m/s、瑞浪層群で2.7010-8m/sの透水係数が得られた。
山井 忠世*; 若松 尚則; 和知 剛*; 小田川 信哉
JNC TJ7440 2000-001, 81 Pages, 1998/03
広域地下水流動研究において調査対象となっている土岐花崗岩体とその周辺岩体の地質構造を明らかにし,水理地質学的な三次元地質構造モデルを作成するため,土岐花崗岩体のほぼ全域(御嵩町部分を除く)およびその周辺の地表踏査を行い,以下の成果を得た。1.土岐花崗岩体の北西部の一部を除く部分の地質図を作成し,岩体の分布を把握した。澄川花崗岩との境界はモード組成を用いて区分した。その結果 、従来澄川花崗岩に属すると考えられていた下石駄知地域の花崗岩は、土岐花崗岩に含まれるもの判断された。2.粒度と組織に基づいて,土岐花崗岩を複数の領域に区分した。この結果,岩体中央部の月吉から本郷の花崗岩は中粒,その東側の定林寺付近は細粒,これらの周辺は粗粒である。各領域内の岩相は完全に均質ではない。3.調査地域全体の割れ目方向を計測した。本地域全体は北東方向の急傾斜割れ目が発達している。さらに日吉および大湫の粗粒花崗岩には北北西方向の急傾斜割れ目が発達している。岩相の違いによる割れ目方向の変化はない。4.割れ目方向の傾向は,ある程度の面積を持って計測すると集中度が上がり,個別のリニアメントを対象としても有意な傾向は得られない。5.地質構造から,地下水流動系の考察を試みた。岩相境界露頭の詳細調査の結果,境界に高角に交差する複数の割れ目があることから,岩相境界での遮水性は低いものと思われる。石英斑岩脈中は割れ目が発達していることから,岩体中の水みちである可能性がある。6.正馬様ルートマップ,坑道における月吉断層の観察,地震波探査の結果から,SPU-1,2破砕帯は,月吉断層のごく近傍に位置する副断層と思われる。
山井 忠世*; 加藤 芳郎*; 若松 尚則*
PNC TJ7361 98-001, 116 Pages, 1998/02
東北地方南部を対象とした写真判読調査により、断裂系の抽出とそれらの分布や特性の把握を行った。抽出した断裂系を5万分の1地形図に記載するとともに、「活断層」及び「地質断層」の属性を一覧表にまとめた。本調査地域では、318本の活断層、2,064本の地層断層、及び多数の「その他のリニアメント」が抽出された。詳細な写真情報を多数収録した。(Sサイクル機構)南側では北西-南東方向、阿武隈山地では北西-南東方向と北東-南西方向である。「その他のリニアメント」は第四系が形成する地域を除いてほぼ一様に判読され、地質断層が多く判読される地域に数多い。卓越方向は北西-南東方向と北東-南西方向であり、南-北方向は地域的に限られる。
山井 忠世*; 若松 尚則; 和知 剛*; 小田川 信哉
JNC TJ7440 2000-027, 140 Pages, 1997/10
広域地下水流動研究において調査対象となっている土岐花崗岩体とその周辺岩体の地質構造を明らかにし、水理地質学的な三次元地質構造モデルを作成するため,土岐花崗岩体のほぼ全域(御嵩町部分を除く)およびその周辺の地表踏査を行い、以下の成果を得た。1.土岐花崗岩体の北西部・南東部の一部を除く部分の地質図を作成し、岩体の概形を把握した。2.土岐花崗岩体の岩相を、粒度と組織に基づいて分類した。次に,花崗岩の岩相分布を調査し,土岐花崗岩体を複数の領域に区分した。この結果、岩体中央部の月吉定林寺付近の花崗岩は細中粒(大部分等粒状組織であるがしばしば斑状を示す)、それより外側では中粗粒である。ただし、各領域内の岩相は完全な均質ではない。岩体緑辺部では土岐花崗岩の細粒化が認められ、岩脈が発達する。3.調査地域の全体の割れ目方向を計測した。本地域はNNW方向とNE方向の急傾斜の割れ目が発達している。リニアメントの分布特性等に基づいて区分された「構造区」ごとに割れ目発達方向をみると、構造区により発達方向が異なる。また,構造区内の割れ目は、構造区内のリニアメント(活断層・地質断層)の方向とほぼ調和的である。4.10地点での詳細割れ目調査の結果、NSNNE方向の急傾斜の割れ目が多くの地点で見られた。この方向の割れ目群には、横ずれ断層と石英脈(開口割れ目)という成因の異なる割れ目が混在している。岩体東部ではNS方向の縦ずれ断層が見られる。露頭規模の割れ目も、近傍のリニアメント(特に地質断層を表すリニアメント)と概ね一致する。
山井 忠世*; 若松 尚則*; 和知 剛*; 小田川 信哉*
PNC TJ7361 97-006, 121 Pages, 1997/08
対象地域の表層部(瀬戸層群瑞浪層群上部)の水理学的環境を把握するため、ボーリング孔2本を掘削し、地下水位計を設置した。地表より16.6mまでは瀬戸層群の砂礫が分布し、その下は瑞浪層群の砂質シルト岩である。地下水面は瀬戸層群下部のGL-15m付近に1面認められ、基底部の数十cmがやや砂質で鉄の沈着がみられることから、この基底部が瀬戸層群中の主要な帯水層と見ることができる。回復法による透水試験の結果、瀬戸層群の基底部でk=8.810-5cm/sの透水係数が得られた。2本のボーリング孔は、それぞれGL-15.3016.80m(瀬戸層群最下部)とGL-18.0020.00m(瑞浪層群上部)にスクリーンを設けた井戸に仕上げ、圧力センサー式地下水位計を設置した。
山井 忠世*; 若松 尚則*; 中島 誠*; 小汐 真由美*; 高遠 俊一*
PNC TJ7361 97-003, 188 Pages, 1997/02
不凍液のテンシオメーターへの使用により観測結果への影響を把握するため、脱気水と不凍液をそれぞれ使用したテンシオメーターによる土壌水分の比較観測をDU3B地点において行った。その結果、不凍液の使用によるテンシオメーターの観測結果への影響として、以下のことが把握された。(1)テンシオメーター内の溶液に不凍液を使用した場合、少なくともpFO2.06(飽和圧力水頭=115cmH2O)の範囲の土壌水分を測定することが可能であった。(2)不凍液を使用したテンシオメーターの圧力水頭測定値(PG)と脱気水を使用したテンシオメーターの圧力水頭測定値(w)の関係は1次回帰式で表すことが可能であり、PGに乗じる係数は1.031.13であった。この係数は、深度が大きいほうが大きくなく傾向にあった。(3)テンシオメーター内の不凍液には、98日間で約1417%あるいは69日間で約8%の濃度低下が見られた。テンシオメーター上部における不凍液の濃度が下部に比べて最大で約20%低くなる傾向が確認された。(4)土壌水分フラックスを算定した結果、不凍液の使用により圧力水頭測定値に最大で約10%の影響が現れた場合においても、土壌水分フラックスの算定値に及ぼす影響がほとんどなかった。
山井 忠世*; 若松 尚則*; 小林 公一*
PNC TJ7361 97-002, 259 Pages, 1997/02
東濃地域の土岐花崗岩を中心とした約35km四方の地域を対象に、地形・地質(美濃帯の堆積岩類、領家帯の花崗岩・濃飛流紋岩、瑞浪層群、瀬戸層群)・地球化学・水理の分野別に公表文献を収集・整理し、文献ごとの要旨を作成した。収集した文献は86件になる。東濃地域の航空写真・ランドサット画像・スポット画像の判読結果をコンパイルし、縮尺1/20万の1枚の図にまとめた。東濃鉱山を中心とした約25km四方の範囲を対象として、既存地質図(糸魚川、1980;岐阜県、1981など)に基づき縮尺1/25,000の地質図を作成した。
山井 忠世*; 若松 尚則*; 小林 公一*; 中島 誠*
PNC TJ7361 97-001, 271 Pages, 1997/01
東濃鉱山周辺の表層水理観測システムを検討した。表層水理観測の目的を涵養量の時間空間分布の把握と位置づけ、そのためのフルスペックのシステム構成の検討と流域の選定を行った。システムは、降水量・蒸発散量・流出量・地下水貯留量を得るための気象・流量・地下水頭・土壌水分の各観測システムから構成される。対象流域は、観測目的によって、大流域(ある程度の広がりをもった領域での平均的な水収支の把握を目的とする)、モデル小流域(涵養メカニズムの把握を目的とした詳細な観測を行う)、その他の小流域(特定の地形・地質条件の流域での涵養特性を把握することを目的とする)の3タイプを考え、それぞれ6流域、2流域、4流域を選定した。