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高橋 幸司
JAERI-Research 2004-011, 125 Pages, 2004/09
本論文は、核融合プラズマの高性能化に不可欠な大電力ミリ波帯高周波加熱電流駆動装置における入射システムに関する研究について述べたものである。まず、そのシステムの最適設計に反映させることを目的とし、コルゲート導波管を用いた全長60mの伝送システムを構築し、効率88%で世界初のMWレベルの伝送実証(0.82MW-2sec)に成功し、有効性を明確にした。また、偏波の最適化によるプラズマの高効率加熱を実証し、結合性能の最適化手法を開発した。大電力ミリ波帯高周波窓に関して、人工ダイアモンド窓の1MW-定常伝送性能,ITERレベルの耐中性子照射特性等を明らかにし、ダイアモンド窓が十分に使用可能であることを示した。核融合炉用先端可動型入射システムの構造設計及び解析,核解析を行い、ほぼ全ての機器の有効性を確認した。一方、システムの支持部に許容値(10MNm)を越える電磁力が作用することが判明し、重量低減,絶縁構造等の対策が必要であることを明らかにした。将来炉(発電実証炉)用として、角形コルゲート導波管と導波管の入口側に設置する可動ミラーから構成する遠隔駆動型入射システムの提案及びプロトタイプの製作を行い、周波数170GHzでほぼ設計通り10の放射角制御特性が得られ大電力で遠隔駆動型ミリ波帯高周波入射システムの原理実証に成功した。
原田 俊治*; 横溝 英明; 柳田 謙一
JAERI-M 90-124, 54 Pages, 1990/08
物性、材料、医学、生物学の研究分野において、強力X線源を使った研究が進んでおり、高輝度光源の必要性が高まっている。原研では、この状況をうけて次世代高輝度光源となる大型放射光施設(SPring-8)の開発研究を行っている。その一環として小型電子ストレージリング(JSR)を試作し、加速器技術の基礎的研究及び挿入光源装置、モニタ、ビーム制御のR&Dを進めてきた。JSRは最大蓄積エネルギー300MeV、周長~20mのリングである。本報告では、JSRのラティス設計について述べる。