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沢 和弘; 塩沢 周策; 馬場 治
JAERI-M 93-097, 23 Pages, 1993/03
高温ガス炉の1次冷却系における核分裂生成物の沈着挙動を解析するために、PLAINコードが開発された。PLAINコードの検証作業の一環として、VAMPYR-I実験における沈着密度計算を行った。VAMPYR-Iは、ドイツの高温ガス実験炉AVRに沈着挙動研究のために設置された実験装置である。沈着密度の計算値は、VAMPYR-Iのテストチューブの上流で測定値を下回り、その違いはダストの効果によるものと考えられることが分かった。
松本 実喜夫; 遠藤 泰一; 伊藤 治彦; 板橋 行夫; 猿田 徹; 横内 猪一郎; 安藤 弘栄
JAERI-M 92-212, 62 Pages, 1993/01
高温ガス冷却炉(HTGRs)の設計及び安全解析において、燃料から放出する核分裂生成物(FP)の1次冷却系への沈着・離脱挙動を把握することは重要である。JMTRでは、高温工学試験研究炉(HTTR)用燃料照射研究に用いている高温ガス冷却ループ照射装置(OGL-1)の1次冷却系に沈着するFP分布測定を原子炉運転中及び停止後にわたって行ってきた。その結果、ヨウ素の沈着が温度上昇に対して指数関数的に減少すること、表面が冷却されている2基の再生熱交換器に系内全ヨウ素の60%が沈着することを明らかにした。また、燃料照射温度が1500Cの場合、ヨウ素放出率は1300Cの約100倍になることを確認した。更に、本報では、原子炉運転中と停止後によるFP沈着・離脱に係る系内ヨウ素分布の変化について報告する。
沢 和弘; 村田 勲; 新藤 隆一; 塩沢 周策
JAERI-M 91-198, 58 Pages, 1991/11
高温工学試験研究炉(HTTR)では、主に被覆層が破損した燃料粒子から核分裂生成物(FP)が放出され、1次冷却材とともに1次冷却系を移行する。一方、1次冷却材としてヘリウムガスを用いており、冷却材自身の放射化、腐食生成物の発生がほとんど無い。そのため、FPからのガンマ線が遮蔽設計上考慮すべき主要な線源となる。HTTRの遮蔽設計においては、FP線源を2種類に分類している。一つは永久構造物である遮蔽体の設計に用いるため、十分な保守性を有するように評価を行ったもので、もう一つは保修計画立案のためにより現実的な考え方で評価を行ったものである。HTTRの1次冷却系内のガンマ線源を評価するために、FP放出割合、1次冷却材中濃度、系統内沈着分布の計算を行った。本報告書は、HTTRの遮蔽設計におけるFP線源評価方法及び結果を述べたものである。
沢 和弘; 馬場 治
JAERI-M 91-084, 31 Pages, 1991/05
高温ガス炉における核分裂生成物(FP)の沈着分布を解析するために、計算コードPLAINが開発されている。このPLAINコードの妥当性を示すために、TLG-1試験及びOGL-1試験におけるよう素及びセシウムの沈着分布の解析を行った。計算値と測定値の間には局所的に最大1桁程度の差はあるが、全体の沈着分布の傾向は一致しており、本コードは沈着分布を実用上十分精度良く求めることが出来ることが分かった。本報告書は、上記の検証計算結果をまとめたものである。
露崎 典平; 松本 実喜夫*
JAERI-M 88-225, 44 Pages, 1988/11
HTTRの安全評価に資するため、HTTRの一次系とほぼ同じ条件で運転されているOGL-1一次系のFPプレートアウト測定を実施した。測定は、第3次燃料試料が照射されたJMTR第46サイクル(1979年3月)から第9次燃料試料の第73サイクル(1986年4月)までの長期に渡り実施した。測定の結果、Csは、測定できた配管のうち400~500C付近の配管に多く沈着するとともに、燃料からのFP放出量が減少すると500C以上の高温配管で離脱し、400C前後の配管に再沈着することなどが明らかになった。
中島 幹雄; 佐伯 正克; 荒殿 保幸; 立川 圓造
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 32, p.397 - 402, 1981/00
被引用回数:3 パーセンタイル:45.64(Nuclear Science & Technology)JRR-4に設置した実験装置を用い、原子炉運転中および停止時の放射性ヨウ素の放出挙動を調べた。250CにおけるI,IおよびTeのUOペレットからの放出率は8.310(R/B)であった。直接反跳放出が主な放出過程であった。UOペレットから放出された核種は冷表面へプレートアウトした後、徐々に脱離し、実験装置外へ放出される。運転中の見掛の平均脱離速度は、I,IおよびTeの壊変で生ずるIについて、有機形ヨウ素が(3.20.7)10/時間、無機形ヨウ素が(2.21.7)10/時間であった。停止時には有機形ヨウ素の脱離速度はIとIについて、平均(6.51.2)10/時間であったが、Iの値は約1桁大きかった。以上の実験値を基に、高放射線場での放射性有機ヨウ素の生成をラジカル反応機構により説明した。
北原 種道; 横尾 宏; 海江田 圭右; 豊島 昇; 福島 征夫; 熊谷 勝昭; 山田 忠則; 小菅 征夫
Journal of Nuclear Science and Technology, 13(3), p.111 - 118, 1976/03
被引用回数:7固体状FPの沈着挙動に関する実験的研究を、インパイルヘリウムループを用いて、ガス温度500C、レイノルズ数1,300~13,000の流動ガスを対象に行った。ステンレス鋼管を流動ガスに曝し、沈着したFPの流れ方向の分布を線スペクトル測定法により求めた。沈着分布の形を基に沈着核種を3つのグループに分類できる。5Zr-Np,7Zr,9Mo,03Ru,32Teを第1グループ、Sr,Ba-La,Ceを第2グループ、I,Iを第3グループとした。Csは第2および第3グループの特徴を示した。指数関数的分布を示す第1グループ核種に対して沈着係数を得た。沈着係数に及ぼす流量(レイノルズ数)の影響を検討した結果、レイノルズ数13,000以下の流れに対して、金属FPの沈着速度は境界層における物質移行によって決定され、表面での吸着にはほとんど影響されないことが分かった。