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横山 薫; 杉杖 典岳; 室井 正行*; 鈴木 康夫*
Radioisotopes, 62(1), p.1 - 17, 2013/01
原子力施設から発生する放射性廃棄物の処分では、放射能濃度が受け入れ基準を満たすことを確認する必要がある。本論文では、ウランを対象として、廃棄物収納容器の外部から測定した、ウランの子孫核種(Pa)から放出される2つのエネルギーの線を用い、容器中の廃棄物及びウランが偏在しても放射能濃度を定量可能な測定手法を構築し、実用性を模擬廃棄物で検証した。この結果、本手法の相対誤差は20%以内、検出限界重量濃度は1.2Bq/gであった。
鯉渕 浩人; 土肥 輝美; 石黒 秀治*; 林 勝*; 千田 正樹*
JAEA-Review 2008-034, 59 Pages, 2008/12
日本原子力研究開発機構(以下、「機構」という。)は、機構をはじめ、大学・民間等の研究所等から発生する極低レベル放射性廃棄物及び低レベル放射性廃棄物(以下、「研究施設等廃棄物」)の浅地中処分の埋設事業計画を策定する。その際、機構以外を発生源とする廃棄体形態等を想定した廃棄物の受入要件は、本事業の許認可における安全評価等の観点で重要となる。したがって本調査において、国内外の低レベル放射性廃棄物の受入れ基準,医療廃棄物の管理状況,我が国の「研究施設等廃棄物」のうち、「RI廃棄物」を除いた「研究所等廃棄物」に関する基礎データ等について調査・整理を行い、埋設事業計画策定時に必要とされる廃棄体(廃棄物)受入要件等の検討を行った。我が国の低レベル放射性廃棄物の受入れ基準に関しては現行法規を、諸外国の同基準に関しては、代表的なアメリカ,フランス,イギリス,スペイン各国について文献等を参考に整理した。研究所等廃棄物に関しては、浅地中処分を対象とする廃棄物の物量や特徴を整理した。また、有害廃棄物,二重規制対象廃棄物の取扱い,廃棄物所有権の取扱いなど、今後の検討課題も挙げた。以上の調査結果等をもとに、研究所等廃棄物の受入要件に関して法規上、技術上必要となる対応策,整備事項などを報告する。
池田 諭志*
RANDECニュース, (77), P. 3, 2008/07
日本原子力研究開発機構・核燃料サイクル工学研究所・プルトニウム燃料技術開発センターにおいて、これまでの燃料製造に伴い発生したプルトニウムを多く含んだ放射性廃棄物のうち、紙・布等の可燃物を対象として、灰化処理による安定化と灰化物中のプルトニウムを回収するための前処理にかかわる実証試験を平成16年度より実施中。平成19年度の試験においては、プルトニウム付着物収納容器の健全性,処理対象可燃物割合,装置の性能等の確認を行った。結果、灰化物として、プルトニウム回収率約7098%,減重比約1/121/20,水分吸着量約0.20.4wt%,嵩密度約0.61.4g/cmであった。その他、作業員の被ばく低減化対策の検討などを実施した。
在間 直樹; 杉杖 典岳; 高橋 信雄; 横山 薫; 鈴木 康夫*; 室井 正行*
no journal, ,
ドラム缶中に3次元的に分布する放射能(U-238)の幾何学的な位置と対向測定した場合の線計数率の関係を解析する方法(「放射能評価式・評価座標」という)の適用性を評価するため、密度が均一な廃棄物中の線源数や線源位置をパラメータとした評価体系を設定し、MCNPによるシミュレーション及びドラム缶内に模擬廃棄物とウラン線源を配置したモックアップ試験を行った。シミュレーション結果からは、廃棄物の密度均一の状態で、ウラン量を一定とし、線源数や線源位置を変化させると、「放射能評価式・評価座標」により、線源数や線源位置に対応した固有の値・評価座標上の固有のポイントにプロットされることが確認できた。また、シミュレーションによる評価の代表的なパターンについてモックアップ試験を行った結果でも、同様の結果が得られている。この結果から、本研究で導出した「放射能評価式・評価座標」を用いることにより、ドラム缶中のウランの分布数、位置と線計数率の相関関係を定義することが可能であることを示した。本研究で導出した「放射能評価式・評価座標」では、ドラム缶中の廃棄物密度が不均一なケースへの適用拡張が今後の課題となっている。
横山 薫; 在間 直樹; 高橋 信雄; 杉杖 典岳; 鈴木 康夫*; 室井 正行*
no journal, ,
ドラム缶に収納されたウラン系廃棄物中の放射能(U)を、ドラム缶外部でパッシブ線を測定し、評価するためのモデルとして、3次元的に分布する線源数・位置と線計数率の相関関係を表す評価式を導出した。