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核融合炉内外におけるトリチウムの挙動 6. 自然環境中トリチウム挙動 6.4.2.2 ダイナミックモデルの検証

Examination of a first order kinetic model for increase of deuterium concentration in plant

新 麻里子

Atarashi, Mariko

大気中へトリチウム水蒸気が短期放出された場合、植物によるトリチウムの取込は主に葉表面を通じての交換によると考えられる。大気からの取込のみを考える場合、葉自由水中トリチウム水濃度C$$_{p}$$の変化は一次元動的モデル:C$$_{p}$$=C$$_{max}$$(1-e$$^{-kt}$$)で近似できることが報告されている。トリチウムの代わりに重水をトレーサーとして用いた放出実験の結果をこの式に当てはめ、各植物の時定数k及び平衡に達するまでの時間を調べた。各植物で比較すると時定数kは稲で最も大きく3.6$$pm$$0.3h$$^{-1}$$であり、続いて、ラディッシュ、ミニトマト、コマツナ、オレンジの順であった。稲については穂の部位についても濃度の上昇が大きく、大気中から簡単に取り込まれることがわかった。ラディッシュの根やミニトマトの実については、10時間程度の曝露では上昇の様子が明らかでなく、時定数を求めるためにはより長期の実験が必要である。また、平衡値に達するまでの時間は、コマツナで3.6~4時間、ラディッシュで2.1~3.3時間、ミニトマトで2.9時間であるのに比較して稲では0.8時間と短時間で平衡に達した。

no abstracts in English

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