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世界における食品照射の現状

Present status of food irradiation in the world

伊藤 均

Ito, Hitoshi

最近、食品の殺菌、貯蔵に用いられてきた薬剤が、健康及び環境への悪影響により使用できなくなってきており代替処理法として食品照射が注目されている。また、先進国での食中毒の急増も食品照射への関心を高めている。食品照射の安全性は40年以上にわたって研究されてきており、1980年に世界保健機関は10kGyまでの安全宣言を行い、1997年には10kGyの上限を撤廃した。現在、食品照射許可国は41ヵ国、実用化国に30ヵ国に及んでいる。食品照射の実用化に最も熱心な国は米国であり、香辛料を年間3万トン照射している。また、病原大腸菌対策を主目的とした赤身肉の照射を許可し、衛生処理に照射を利用しようとしている。中国、フランス、オランダ等でも実用化が進展している。食品照射は臭化メチルに代る検疫処理法としても期待されており、米国、カナダ、中南米諸国、東南アジア諸国で代替法として検討している。

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