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放射線橋かけのエラストマーへの応用

Application of radiation crosslinking to elastomers

幕内 恵三

Makuuchi, Keizo

エラストマーの放射線加硫は、研究開発の歴史が長い割りに実用化が遅れている。放射線加硫したエラストマーは使い物にならないというのは迷信であって、放射線加硫でも硫黄加硫と同等の性能は得られ、配合によっては硫黄加硫よりも優れた耐熱性も認められる。放射線加硫の単純な配合と早い加硫は製造コスト削減に寄与する。10MeVの高エネルギー電子加速器を用いれば、比重1.5のゴムで厚さ6cm程度までに均一に照射でき、タイヤの完全放射線加硫も可能である。また、傾斜加硫も容易であり、その物性は興味深い。エラストマーの用途は、タイヤ以外にベルト、ホース、パッキング、引布などさまざまである。それぞれの分野に適した放射線加硫配合の検討が望まれる。

no abstracts in English

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