検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年

内殻励起による芳香族炭化水素固体の放射線損傷の研究

Study of radiation damage induced by inner-shell excitation in aromatic hydrocarbon solids

下山 巖   

Shimoyama, Iwao

表面とバルクでの結合破壊に関する内殻励起効果を調べるため、ベンゼン凝縮層の光刺激イオン脱離(PSID)の研究とアントラセン単結晶の色中心生成の研究を行った。ベンゼンのPSIDでは2次効果も含まれたTIY/AEYからC-H解離効率$$eta$$$$_{d}$$(h$$nu$$)を評価した。h$$nu$$=285eVの$$pi$$$$^{ast}$$(e$$_{2u}$$)$$leftarrow$$1sとh$$nu$$=287eVの$$sigma$$$$^{ast C-H}$$$$leftarrow$$1sの内殻共鳴効果において$$eta$$$$_{d}$$(287eV)/$$eta$$$$_{d}$$(285eV)$$sim$$4であった。AEPICO分光法を用いて1次効果のみによる$$eta$$$$_{d}$$(h$$nu$$)を調べた結果$$eta$$$$_{d}$$(287eV)/$$eta$$$$_{d}$$(285eV)$$sim$$10であった。両者の結果より1次効果と2次効果の寄与率を求めることに成功した。アントラセン単結晶の色中心生成では炭素K端エネルギー領域において色中心生成量子効率$$eta$$$$_{c}$$(h$$nu$$)はわずかに内殻励起により増加する結果を得た。しかし、$$pi$$$$^{ast}$$$$leftarrow$$1sにおいて$$eta$$$$_{c}$$(h$$nu$$)はあまり抑制されなかった。これらの結果よりバルクにおけるC-H解離効率では2次効果が表面よりも支配的であると結論した。

no abstracts in English

Access

:

- Accesses

InCites™

:

Altmetrics

:

[CLARIVATE ANALYTICS], [WEB OF SCIENCE], [HIGHLY CITED PAPER & CUP LOGO] and [HOT PAPER & FIRE LOGO] are trademarks of Clarivate Analytics, and/or its affiliated company or companies, and used herein by permission and/or license.