Takeuchi, Suehiro; Matsuda, Makoto
原研タンデム・ブースターは46個の1/4波長型超電導加速空洞からなる重イオンリニアックで1994年に完成し今日まで大きなトラブルもなく順調に稼動しており、週末の利用も運転員を必要としないほど長時間にわたって安定である。問題は「Q-disease」と呼ばれるQ値低下の現象で空洞の表面処理中に水素が空洞のNb表面に吸着し、空洞をゆっくり室温から液体ヘリウム温度に冷却する途中130~90Kで水素化物が表面に析出するためにQ値低下の症状が出るものである。これについては130~90K間を分割冷却(空洞を3グループに分けて順次冷却する方法)によって冷却速度を約3倍増し、off-lineテスト値の30~57%に落ち込んでいたQ値を64~79%まで回復することに成功している。この結果加速用空洞の加速電界の平均は5.4MV/m(1997年7月現在)となっており、現在も高い性能を維持している。
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使用言語 |
: | English |
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掲載資料名 |
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巻 |
: | 1 |
号 |
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ページ数 |
: | p.237 - 247 |
発行年月 |
: | 1998/00 |
発表会議名 |
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開催年月 |
: | 1997/10 |
開催都市 |
: | Italy |
開催国 |
: | |
キーワード |
: | タンデム・ブースター; 1; 4波長型超電導空洞; 1994年完成; 安定; Q-disease; Q値低下症状; 分割冷却; Q値回復; 加速電界5.4MW-m; 高性能維持 |
論文URL |
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論文解説記事 |
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Access |
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