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Magnetic field effects and magnetic anisotropy in lightly doped La$$_{2-x}$$Sr$$_{x}$$CuO$$_{4}$$

La$$_{2-x}$$Sr$$_{x}$$CuO$$_{4}$$低ドープ領域における磁場効果と磁気異方性

松田 雅昌; 藤田 全基*; 山田 和芳*; Birgeneau, R. J.*; 遠藤 康夫*; 白根 元*

Matsuda, Masaaki; Fujita, Masaki*; Yamada, Kazuyoshi*; Birgeneau, R. J.*; Endo, Yasuo*; Shirane, Gen*

これまでの中性子散乱実験の結果から、La$$_{2-x}$$Sr$$_{x}$$CuO$$_{4}$$低ホール濃度領域(0$$<$$x$$<$$0.055)のスピングラス相においては斜めストライプ構造を反映していると思われる静的秩序が存在することがわかっている。われわれはこの相でどのような磁場効果が見られるかを調べるために中性子散乱実験を行った。x=0.014, 0.024の試料における磁場効果(H//CuO$$_{2}$$面)を調べたところ、磁場の増加とともに磁気反射強度が徐々に減少することがわかった。系統的な実験を行った結果、これはLa$$_{2-x}$$CuO$$_{4}$$で見られるような非対称(Dzyaloshinski-Moriya)相互作用に起因している可能性が強いことがわかった。つまり、磁場中でスピンの回転が起こりスピン構造が変わるために、(1, 0, 0)付近の強度が減少していると考えられる。この結果はスピングラス相においても一軸性の磁気異方性が存在することを示している。また、磁場中で非整合磁気ピークの非整合度やピーク幅がほとんど変化していないことから、この非整合性は磁気相互作用に起因するのではなく、電荷秩序によって引き起こされている可能性が強いことがわかった。上述の磁気相互作用はスピンの方向を決定したり静的秩序を安定化するために働いていると考えられる。

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分野:Materials Science, Multidisciplinary

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