ROSA-IV/LSTF余熱除去系機能喪失模擬実験; 開口部無し実験での1次系昇圧機構

ROSA-IV/LSTF experiment simulating loss-of-residual heat removal; Pressurization mechanism at experiment without opening

中村 秀夫  ; 片山 二郎; 安濃田 良成; 久木田 豊

Nakamura, Hideo; Katayama, Jiro; Anoda, Yoshinari; Kukita, Yutaka

原子炉停止時に炉心崩壊熱を除去する余熱除去系の機能喪失事象について、ウェスティングハウス型加圧水型原子炉を模擬したROSA-IV/LSTF装置を用いて、原子炉1次系に開口部の無い条件での模擬実験を行った。その結果、事象発生後、炉心冷却材の沸騰及び1次系の圧力上昇は、炉心出力等に依存するものの、今回の実験条件では、10分程度の早期に開始することがわかった。更に、1次系の圧力は、2次側に冷却材を持つ蒸気発生器(SG)の2次側圧力に依存し、SG2次側圧力の制御により圧力上昇を抑制することができること、また、非凝縮性ガス(今回実験では空気)が1次系内の各部、特に2次側に冷却材を持つSGの細管内に集まり蒸気凝縮を妨げると共に、1次系の圧力上昇に大きな影響を与えることなどがわかった。

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