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Speciation of radionuclides in soils and surface organic matters sampled around the Chernobyl nuclear power plants

チェルノブイル原子力発電所周辺で採取した土壌及び表面有機腐植物質中の放射性核種の存在状態

渡辺 美紀*; 天野 光; 小沼 義一*; 上野 隆 ; 松永 武; 柳瀬 信之

Watanabe, Miki*; Amano, Hikaru; Onuma, Yoshikazu*; Ueno, Takashi; Matsunaga, Takeshi; Yanase, Nobuyuki

チェルノブイリから放出される放射性核種の二次的移行を明らかにするために、チェルノブイリ周辺環境の表層土壌及び有機物層中の超ウラン元素を中心とした放射性核種について選択的抽出法により分画を行った。移動成分としては、Sr-90の大部分が可給態として存在しており他核種より移動しやすい。また不溶性成分の分画をAm-241及びCs-137について行った結果、Cs-137ホットパーティクル、ヒューミン、粘土鉱物に多いのに対し、Am-241は主にヒューミン及び非結晶質鉄酸化物に多く見られた。このことから、Cs-137の一部はホットパーティクル中に存在するのに対し、Pu-241由来のAm-241は溶解してヒューミン及び非結晶質鉄酸化物に吸着すると考えられる。プルトニウム同位体及びAm-241はフミン酸及びフルボ酸成分に多く存在し、Am-241はわずかにフルボ酸成分が多かった。

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