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日本海における放射性炭素の分布(速報)

Distribution of radiocarbon in the Sea of Japan (prompt report)

荒巻 能史*; 外川 織彦 ; 北村 敏勝

Aramaki, Takafumi*; Togawa, Orihiko; Kitamura, Toshikatsu

1993年に、ロシアによる放射性廃棄物の極東海域への投棄が明らかになった。これを受けて、原研では日本海における人工放射性核種の移行挙動を調査してきた。従来の人工放射性核種濃度のモニタリングに加え、1998年より日本海の海洋学的特徴を詳細に解明し、周辺地域における原子力施設の増加,放射性廃棄物投棄などの何らかの原因による放射性核種の海洋への流入に対応する海洋環境評価システムの構築に役立てることを目的として日本海研究を遂行してきた。本講演では、これまでの調査において採取・分析された放射性炭素濃度分布の一部を速報的に報告するとともに、日本海海水、特に深層水の循環について考察を加える。

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