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Gamma-ray inactivation of biotin in dilute aqueous solution

$$gamma$$線照射による希薄水溶液中でのビオチンの失活

渡辺 宏; 青木 章平; 佐藤 友太郎*

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廃糖蜜中のビオチンを$$gamma$$線によって効果的に失活させるために、先ず、ビオチンの失活に対する水の放射線分解生成物の相対的な関与について検討を行なった。各種ラジカルとイオンのG値当りの失活効率は中性溶液中でそれぞれOH=0.73、H=0.10、Eaq=0.02、O$$_{2}$$=0.64であった。OHラジカルがビオチンの失活に最も効果的であった。Eaqはビオチンの失活にはほとんど寄与しないが、酸素と反応してO$$_{2}$$イオンになると、ほぼOHに近い効率でビオチンを失活させることが明らかとなった。また分子状生成物のH$$_{2}$$やH$$_{2}$$O$$_{2}$$などはビオチンの活性に全く影響を与えなかった。無酸素中性溶液中ではビオチンの失活は大部分OHラジカルによっており、失活のG値は2.08であるが、いっぽう、溶存酸素下ではO$$_{2}$$イオンの効果も大きく、そのG値は4.16となった。したがってビオチンを効率よく失活させるためには、酸素飽和、酸性溶液中で照射することが望ましい。

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