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Existence of a novel liquid phase of styrene

高圧下でのスチレンの液-液相転移

河西 俊一; 貴家 恒男; 武久 正昭

Kawanishi, Shuichi; Sasuga, Tsuneo; Takehisa, Masaaki

スチレンとエチルベンゼンの高圧下での、スピン格子緩和時間(T$$_{1}$$)を測定した。用いた装置は、米プラクティス社製PR103を高圧をかけられるように改造したもので、連続90°パルス法でT$$_{1}$$を測定した。測定は、温度を一定にして常圧から180MPaまでの圧力範囲で行った。 スチレンの場合、T$$_{1}$$の圧力変化のisobarは、0から80MPaではT$$_{1}$$は連続的に変化するが、それ以上の圧力では一次の相転移を思わせる「とび」が見られる。この「とび」の大きさは圧力とともに大きくなり、その両側のT$$_{1}$$の大きさから両域とも液相であり、スチレンはこの圧力域で二つの液相を持つことがわかった。 この液-液相転移は、エチルベンゼンでは観測されないことから、スチレンのビニル基の平面構造が関与しており、またT$$_{1}$$の温度依存性の検討から、高圧下でスチレン分子がクラスターを形成し、それがあたかも一つの分子のように運動していると考えた。

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