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高速増殖炉(LMFBR)の開発と環境

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高速増殖炉がいつの時点で大規模な実用時代に入ることになるかはまだはっきりしていない。技術的な問題点で今から開発を必要とする部門が多く残されているし,或る意味では設計の基礎データで今から確認を必要とするようなものが多数ある。これらが解決されて経済的な高速炉産業とその燃料サイクルが確立されるまでにはまだまだ日数がかかるものと考えねばならない。しかしながら次の3点については疑問の余地が少ないと思われる。1. エネルギー需要の増大には限界があり,環境への考慮だけをとり上げても世界全体のエネルギー総消費はどこかで頭打ちにならざるを得ないとの議論がある。しかし工業先進国と開発途上国ではこのテーマの受取り方は違いがある。いずれにしてもエネルギー消費の絶対量はまだ当分は増加し続けることになるであろう。問題になるのはその増加率について今までのように無反省では居られないということである。2. 増加するエネルギー消費をまかなう手段として既存の技術でいますぐの間に合うのは石油,天然ガスと核分裂によるエネルギーしか無い。石炭の有効利用には地理的な制約があり,太陽熱,核融合等の新技術開発には時間がかかりそうだし環境上も問題無しとしない。天然ガスと石油には資源量の制約もある。核分裂エネルギーが理想的な形態では無いとしても今後これに依存する以外に実際的な手段方法は考えられない。3. 現代の軽水炉は資源の有効利用の面で増殖炉に劣ることは,たとえばウラン濃縮をめぐる今日の問題を考えても明らかであろう。増殖炉の中ではプルトニウム系の高速増殖炉(LMFBR)が最も技術開発が進み,結局次代のエネルギー供給に重要な貢献をすることになると考えられている。従って技術と産業の現実主義に基づく限り,遅くとも今世紀の末にかけてLMFBRの時代が来ると考えるのはいまのところ最も妥当な想定であろう。この研究報告は動力炉・核燃料開発事業団から高速炉と環境に関する調査の委託を受けたのを契機としてLMFBRと広汎な環境とのかかわり合いについて突込んだ考え方をしてみたものである。前提となる考え方はLMFBRの時代が今世紀末にかけて期待されること,従ってこの種の原子炉が相当の数建設された状態の下で環境に対してどのような影響を与えることになるかの検討に主眼を置いた。特定の敷地に特定の設計の高速増殖炉を建設するに先立って地理水文に到

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