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実ハル性状調査

Characterization of fission products in hull

斉藤 健弥*; 角田 章男*; 大井 昇*; 野俣 輝満*; 冨永 康夫*; 大越 由巳*; 樫部 信司*; 大内 淳弘*

Saito, Kenya*; Kakuta, Akio*; Oi, Noboru*; Nomata, Terumitsu*; Tominaga, Yasuo*; Okoshi, Yoshimi*; Kashibe, Shinji*; Ouchi, Atsuhiro*

放射性核分裂生成物および131I標識ヨウ化セシウムの高温時蒸発特性に係わる基礎データを得るために、BWR使用済燃料被覆管を用いて酸化性雰囲気の条件下で加熱試験およびサーモ・クロマトグライーを実施した。蒸発特性の要点は以下のとおりである。(1)硝酸煮沸処理済みの実炉使用済燃料被覆管(冷却期間8年以上)からは60Co、106Ru-Rh、125Sb、134Csおよび137Cs-Baの5核種が検出された。(2)60Coおよび125Sbの蒸発量は、試験温度150-1100度Cの範囲で無視できる。(3)核分裂生成物(106Ru-Rh、134Csおよび137Cs-Ba)の蒸発量は、試験温度約500度C以上で温度の上昇と共に多くなる。(4)CsIの蒸発量は、試験温度約600度C以上で温度の上昇と共に急激に多くなる。放射性核種の蒸発種の沈着温度の要点を以下に示す。(1)106Ru-Rhは約330度C(-64%)および約620度C(-28%)の温度帯に沈着する。(2)137Cs-Baは約620度C(-90%)および約290度C(-8%)の温度帯に沈着する。(3)CsIは約160度C以下(-60%)および約610度C(-27%)の温度帯に沈着する。

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