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Project Gewaehr 1985, スイスにおける放射性廃棄物管理; フィージビリティスタディと安全解析

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山田 一夫*; 新井 隆*; 塚根 健一

not registered; Arai, Takashi*; Tsukane, Kenichi

放射性廃棄物は人類にとってとりわけ大きな脅威と受け取られることが多い。原子力利用の不可避 的な副産物である放射性廃棄物は人々に不安感を生じさせるが,これはその毒性から予想される反応を遙かに上回るものである。その理由は,原子力の平和利用をめぐる社会的政治的論争の中に求めるべきであろう。40年前,原子力はまず戦時中の軍事利用を通して人間に知られたため,多くの人々が 放射能や放射線効果という概念から人の住めない汚染区域という破局的印象や破壊力という恐怖感を連想することになったことを忘れてはならない。ほぼ30年にわたる原子力の平和利用に中で発生した廃棄物が中間貯蔵として管理されており環境に何の脅威も与えていないという事実に目を向ければ,これらの感情は客観的根拠を有していないと言える。それにもかかわらず,これらの感情は社会政治的実現となっている。放射性物質,とりわけ放射性廃棄物を深刻な脅威と受け止める発想から2つの分野での活動が生じた。まず世界的な科学技術研究が促進され,これにより他の多くの毒性と比べ放射性物質からの放射線の生物学的影響はよりよく理解されるようになった。また放射性物質の密閉,輸送,利用,そして一般に安全な取り扱いのための技術方法の開発が進められた。他方では,このような発想に基づく政治活動により,スイスを含め数カ国で放射性廃棄物の最終処分を要求する新たな立法措置が取られた。これは将来の世代にのしかかる責任を軽くするものとなるであろう。最終処分のための要件を設定するに当たって,この任務の性格が前人未到の分野を開拓するものであることが認識された。そもそも安全な最終処分というものが可能なものなのかという疑問が特に反原子力グループから提起された。このためスイス政府は,現在操業中および建設中の原子力発電所の操業担当機関から,最終処分の安全性とその可能性を示すためのプロジェクトを要請された。これは発電所操業ライセンスを1985年移行へも延長させるために必要である。この「プロジェクトGewaehr 1985」(=プロジェクト・ギャランティー)は放射性廃棄物貯蔵公社に委託されたが,これには3種類の任務が含まれていた。すなわち,科学的問題に取り組むこと,技術的解決策を系統づけること,実現化計画を作成すると,である。

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