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土壌中における核種の収着挙動に関する研究

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工藤 章*; 藤川 陽子*

Kudo, Akira*; Fujikawa, Yoko*

本報告書は、わが国における高レベル放射性廃棄物の放射能環境安全評価に係わって、特に生態圏における放射性物質の移行解析に必要な土壌への放射性核種の収着分配係数(以下Kdと略称)について、過去の文献および当実験室での実験に基づいて検討し、データを整理したものである。コンパイルしたデータ内容は、1984年のSheppardらのレポート[Sh84]に登録されたものを網羅した上で、その後現在までに出版された論文・レポート等を加えた。本報告書においては、特に以下のような点に留意して、とりまとめを行った。(1)我が国の現在の風土条件にある程度合致するKdとそうでないKd値を、Kd値取得に用いた土壌の性質および実験条件に照らして区別した上で、整理した(「結果の附表」を参照)。すなわち、我が国の気候は温暖多雨で、土壌は元素の溶脱が進み、農耕土等以外の多くの土壌は酸性を示すので、諸外国の土で炭酸カルシウムを含み、アルカリ性を示すような土は、分けて示した。(2)[Sh84]では、土壌を、砂質、ローム質、粘土質、有機質のように大別して扱っているが、本研究では、可能な限り土壌の生成論的分類法[Ka64][Bu78][Ma88][Ma89]により土壌を大別して整理した。これは単に統計的なKdの変動幅を把握することよりも、むしろ土性とKdの因果関係を重視したためである。このようなアプローチは、例えば環境放射能の分布と生成論的分類に基づく土壌図を対比して、良好な対応を得ている研究[Mo96]があること等から、有効な手法であると考えられる。(3)試験条件により同じ地質媒体でもかなり異なったKd値が得られること[Ba83][Fu90][Gen90]に鑑み、参照したデータソースにおけるKd取得の実験条件を列挙した表を作成し(附録の表参照)、実験条件について検討した。

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