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地下深部におけるバクテリアの存在調査研究

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同和工営*

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本報告書は、岐阜県土岐市東濃鉱山内KNA-2孔から地下水を採取し、その化学分析とバクテリア調査を実施した結果をまとめたものである。調査地は岐阜県南東部に位置し、堆積岩中に掘削された坑内の試錐孔である。調査試料は、この試錐孔において深度約120mから自噴している地下水を、Arガス流送中の簡易グローブバック内で採取した。採取した地下水は、水温18.3$$^{circ}C$$でpH9.1のアルカリ性であった。溶存化学成分は測定結果より、陽イオンがNa+(44.2)$$>$$Ca2+(2.97)$$>$$K+(0.36)$$>$$Mg2+(0.06)、陰イオンがHCO3-(93)$$>$$CO32-(7)$$>$$Cl-(0.86)$$>$$SO42-(N.D.)の順でそれぞれ高濃度であった。(数値の単位はmg/l)。また一般的な微生物の環境因子となるTOC、T-N、T-Pはそれぞれ0.19mgC/l、0.078mgN/l、0.005mgp/lと低濃度であった。バクテリア調査の結果から、全菌数は1.6$$times$$105cells/ml、生菌の鉄酸化細菌(Thiobacillus ferrooxidans)、メタン生成細菌、亜硝酸細菌、硝酸細菌及び脱窒細菌は不検出、硫酸塩還元細菌は5.0$$times$$10-1MPN/mlと各々計数された。脱窒細菌についてはアンモニア、亜硝酸及び硝酸態窒素の不足が、メタン生成細菌については電子供与体の不足が制限因子として示唆された。このように試料の嫌気条件が整っている割には、調査対象とした嫌気性細菌の現存量は微少であった。一般細菌の分析では、一般細菌が3.0$$times$$100CFU/mlと計数されたが、大腸菌群数、嫌気性菌数、芽胞形亜硫酸還元嫌気性菌数、腸球菌数、緑膿菌数、放線菌数及びカビ数は不検出であった。

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