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地震に関する観測データの解析研究

Analysis and research on the data of earthquake observation

秋元 勇巳*

Akimoto, Yumi*

「地震に関する調査研究」は,15年間にわたる研究を昨年終了したが,この15年間にわたる細倉鉱山と釜石鉱山の坑内における地震を主体とした観測業務で蓄積された諸データについて,地震,地下水理および岩盤歪みの3現象を関連づけた総合解析を実施した。報告書のまえがきには,研究目的が述べられている。第1部には,「地震に関する調査研究」で平成9年度の報告書に記載するのが間に合わなかった年度末(平成9年12月$$sim$$平成10年3月)の観測データの整理結果が記述されている。第2部では,平成9年度になって実現した釜石鉱山における地震,地下水理および岩盤歪みの3現象同時観測のデータを処理して,相互の関連性を求めた総合解析の成果が記述されている。即ち,第1章水理モデルの検討では,釜石鉱山の坑内ボーリング孔に設置された間隙水圧計によって潮汐変動が観測されていること,またKWP-2孔の坑内検層では割れ目系の統一性が見られること,更に間隙水圧計によって得られた長期水圧変動データにより,地震が水圧に及ぼす影響の傾向性を求めたこと等,今後の地下水理研究にとって重要な知見が述べられている。また第2章波形の比較では,地震発生時における動的波形について,地震,地下水理,岩盤歪みの3現象について検討した結果が述べられている。地震については,今回初めて実施したのであるが,加速度波形およびそれから得られた速度波形の両者について他の水圧,岩盤歪みの動的波形との比較を行い,興味ある成果が得られている。第3章,想定される最大地震時の水圧変化では,釜石鉱山で1994年12月28日に得られた三陸はるか沖地震(M=7.8)の他に過去の大型歴史地震のデータを用いて地震に併う地下水理の変化について考察して得られた貴重な知見が述べられている。あとがきでは,今後の地震研究に対する観測体制のあり方について大いに参考となるであろう種々の提言について記述されている。これらの提言は今後の研究テーマの設定,解析方法の計画および新しい現位置試験場における地震関連観測機器の設計・計画に役立つことが期

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