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立坑掘削予定地点における試錐調査(MIU-1号孔)

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池田 幸喜

Ikeda, Koki

岐阜県瑞浪市明世町正馬様洞の立坑予定地点にて,MIU-1号孔(孔長1011.8m)を清水掘削した。本孔では,深部地質環境を把握するために,岩盤の地質学的,地球物理的,水理学的データ取得を目的に以下の調査を実施した。1.岩芯の採取・記載 2.物理検層(一般検層項目,フローメータ検層,ボアホールレーダ検層) 3.ボアホールテレビ観察 4.透水試験(透水試験・揚水試験)これらの調査を行った結果,以下のことが明らかになった。・本孔では、地表から深度88.75mまで瑞浪層群が分布し,不整合を狭んで下位に中粒花崗岩である土岐花崗岩が分布する。花崗岩の風化層は不整合下約15mまで分布し、弱変質部は断続的に出現するが、大別すると上部変質部(深度137.0$$sim$$596.0m)と下部変質部(深度834.7$$sim$$1001.3m)に区分できる。・物理検層では300m、460m、600m付近および830m以深にて、低比抵抗、低速度、高間隙率の帯が分布し、岩盤ゾーン区分と割れ目帯の分布と良く対応している。・割れ目の走向傾斜から本孔の割れ目帯は6系統に区分され、東西系、南北系の頻度が高い。また,30°以下の緩傾斜割れ目は深度350m以浅に卓越する。・ボアホールレーダでは、60$$sim$$80°傾斜で5$$sim$$10mの連続長を示す反射面が認められ,その一部は割れ目帯に対応している。・透水試験から深度881.50$$sim$$963.50mの3区間で10-6m/sec以上の高透水性を示し、フローメータ検層ではそのうち2箇所で流速変化が認められた。・開口性割れ目は深度500m以深で東西系の割れ目に集中する傾向がみられ、広域応力場との関係が示唆される。

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