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古地磁気学的手法を用いたテクトニクスの復元に関する基礎研究(平成13年度)

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伊藤 康人*

Ito, Yasuto*

地盤の安定性を評価する上で,断層の活動度の時空変化を明らかにすることは極めて重要である。現在日本に分布する活断層の多くは,第四期にテクトニクスの枠組みが大きく変化してから活動を始めたものであり,累積変位が小さいため,構造地質学的な手法では評価が困難な場合が多い。従来そのような断層の評価は変動地形学の手法で解析されてきたが,すべての場合に有効とは言えず,課題が残されている。そこで,本報告では,古地磁気学的なデータに基づいて地盤の変化を定量化することを試みた。中部地方には,第四期の東西圧縮応力場のもとで多くの活断層が分布している。その中で,変動地形学的な記載が豊富な岐阜県高山市東方の江名子断層近傍に分布する丹生川火砕流堆積物の古地磁気方位を測定した。詳細な消磁実験を行なった結果,約1.8Maに地層が形成された当時の安定な残留磁化が確認された。その方向は断層運動を反映した有意な時計回り回転運動を示している。大規模火砕流に対比される広域テフラの情報を加えれば,さらに広域の地殻の変形についても知見が得られると期待される。

no abstracts in English

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